表:抗がん剤治療と黄耆を含む漢方薬の併用効果のメタ・アナリシス結果進行した非小細胞性肺がん患者に対して、白金製剤(シスプラチンやカルボプラチン)を中心とした抗がん剤治療において、黄耆を含む漢方薬を併用した場合の効果を検討した34のランダム化臨床試験(患者総数2815人)の結果をメタアナリシスの統計的手法で検討した。黄耆を含む内服の漢方薬を抗がん剤治療に併用した場合、抗がん剤単独の場合と比較して、1 . . . 本文を読む
図:がん組織が大きくなると生命力の低下によって死亡する。攻撃的治療でがんが消滅すれば治癒するが、多くの場合、がんの勢いが強いと再燃する。攻撃的治療の副作用で死ぬことも多い。一方、がんの勢いに対して、体の免疫力や体力などの抗がん力が勝れば、延命や共存やがんの自然退縮も期待できる。
17)がんとの共存や自然退縮を目指す漢方治療
【「がん組織を小さくする」ことは、延命の絶対的条件ではない】 抗がん剤 . . . 本文を読む
図:体の治癒力の源は食物から得られる栄養物質であり、治癒力や抵抗力を高めるためには、食物からの栄養素の消化吸収、血液や水分の循環、組織の新陳代謝を良い状態にすることが必要。
16)食欲と消化管の働きを重視する漢方治療
【自然治癒力の源は食物からの栄養素】 漢方薬は慢性疾患や難病の治療に用いられて、西洋医学で得られない効果を発揮しています。それは、消化吸収機能を高めて栄養状態を改善し、組織の血 . . . 本文を読む
図:生体防御能は20歳台をピークにして、老化に伴って生理的に低下する。身体的侵襲や精神的ストレスにより防御力は低下するが、復元力(回復力)により回復する。適切な対処により生体防御力を高めることもできる。生体防御力への配慮なく手術や抗がん剤などによりがんの攻撃ばかり行っていると、防御力のレベルの低下によりがんの急速な進展や日和見感染などが原因となって死亡する。生体防御力を高めることによってがん患者の . . . 本文を読む
図:適度な刺激やストレスは体の治癒力や抵抗力を高めるが、過度の刺激やストレスは体を疲弊させて治癒力や抵抗力を弱める。
14) 適度な刺激は体の治癒力を活性化する
体に有害と思われている放射線や活性酸素やある種の発がん物質も、微量であれば、体を刺激する方向で働いて、治癒力を活性化する場合があります。このように過度の刺激では有害作用になるものが、微量であったり、適度な場合には有用な効果になる例が . . . 本文を読む