779)膵臓がんと補完・代替療法の接点

図:近年、膵臓がんの罹患数および死亡数は世界中で急激に増加している。現在日本では膵臓がんで亡くなる人の数は年間36000人を超えている。2020年のデータで男性と女性はほぼ同じで約18,400人づつで、男女計で約36,700人が膵臓がんで死亡している。全がんの死亡数の約10%が膵臓がんが原因になっている。今後、膵臓がんは世界中で増加すると考えられており、社会や医療現場において膵臓がんの負担が急速に . . . 本文を読む
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778)イノシトール6リン酸(IP6)+イノシトールの抗がん作用

図:イノシトール(①)の6個のヒドロキシ(OH)基が全てリン酸化されたのがイノシトル-6-リン酸(Inositol Hexaphosphate)で、IP6と略記される(②)。イノシトールとIP6を適切に組み合わせると(③)、IP6は体内で2分子のIP3に変換される(④)。IP3はイノシトールに3個のリン酸基が付いた構造で、がん細胞の増殖を抑制する作用がある(⑤)。 778)イノシトール6リン酸( . . . 本文を読む
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777)ジクロロ酢酸は乳がんのホルモン療法の効き目を高める

図:がん細胞では低酸素やPI3K/Akt/mTORC1シグナル伝達系の活性化によって低酸素誘導因子-1(HIF-1)の活性が恒常的に亢進している(①)。HIF-1はピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現を誘導し(②)、ピルビン酸脱水素酵素キナーゼはピルビン酸脱水素酵素をリン酸化してその活性を阻害する(③)。その結果、ピルビン酸からアセチルCoAへの変換が阻止されてミトコンドリアでの糖代謝(酸化的リン酸 . . . 本文を読む
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776)がん細胞のワールブルグ効果を阻害するがん治療

図:がん細胞はグルコースの取り込みと解糖系が亢進し(①)、乳酸産生が亢進している(②)。さらにペントース・リン酸経路が亢進し、核酸やアミノ酸や脂肪酸やNADPHの合成が亢進している(③)。がん細胞では低酸素誘導因子-(HIF-1)の活性が亢進し、ピルビン酸脱水素酵素キナーゼの発現を亢進する(④)。ピルビン酸脱水素酵素キナーゼはピルビン酸脱水素酵素の活性を阻害し(⑤)、ミトコンドリアでの酸化的リン酸 . . . 本文を読む
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