307)「乳がん患者に高麗人参は使えない」にどの程度の根拠があるのか?

図:高麗人参の主要な活性成分であるジンセノサイド類は、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を有し、エストロゲンと同じような作用を示すフィトエストロゲン(植物エストロゲン)の一種と考えられている。したがって一般的には、エストロゲン依存性の乳がんの増殖を促進する可能性があるので、乳がん患者は高麗人参を使ってはいけないという警告がなされている。しかし一方、ジンセノサイドやその他の成分に様々な抗腫瘍効果が . . . 本文を読む
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306)がん治療に役立つ食材(18):アボカド(avocado)

図:アボカドにはオレイン酸、カロテノイド、ビタミンC、アミノ酸などの栄養素が豊富で、がん治療中の栄養補給に有用。アボカドに特異的に含まれる脂肪族アセトゲニンは、がん細胞の増殖・生存のシグナル伝達系であるEGFR/Ras/Raf/MEK/ERK経路の活性化を阻害する作用、脂肪酸合成の律速酵素であるアセチルCoAカルボキシラーゼを阻害する作用が報告されている。アボカドは糖質が少なくオレイン酸を主体とす . . . 本文を読む
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305)地中海式ケトン食(Ketogenic Mediterranean Diet)

図:地中海地方では循環器疾患やがんが少ないと言われている。その理由として、この地域の人はオリーブオイルをふんだんに使い、野菜・果物・豆類・ナッツ類や魚介類の豊富な料理で、適量の赤ワインを飲むという食習慣が関連していると言われている。最近、地中海料理から糖質を減らしたケトン食(ケトジェニックな地中海料理:Ketogenic Mediterranean Diet)がメタボリック症候群の改善に顕著な効果 . . . 本文を読む
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304)野菜と果物は本当にがん予防効果があるのか?

図:昔のケース・コントロール研究では、野菜や果物の摂取が多いほどがんが少ないという結果が得られている。しかし、野菜や果物の摂取量の多いグループは摂取量が少ないグループに比較して、喫煙率や飲酒量や摂取カロリーや肥満の程度が低く、運動量が多いというデータがある。野菜や果物ががんを予防する直接的効果をもつのではなく、がん予防に良い生活習慣(禁煙、禁酒、運動、標準体重維持、カロリー制限など)の指標に過ぎな . . . 本文を読む
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