CLASS3103 三十三組

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【読書】Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

2020-04-15 20:47:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である  
著:クリスティーン・ポラス

タイトルの通り、相手を敬うことで、
組織の能力が最大化するというお話でありました
言われて見るともっともというか、ごく当たり前の話で、
みんながお互いを尊敬していれば、
くだらない揚げ足取りだとか、よくある職場での嫌な思いというものが
すべてなくなり、みんな気持ちよく働けると
まぁ、そういうお話でありました

本としては、そういった人物がいると、どれくらい損失を出すかということを
かなり細かに解説、なんだったら計算していたりして、
いかに無礼さというものが、損失を生む根源かということを示しつつ、
それは、己にも返ることであるから、十二分に注意せよ
また、礼儀を説く者もまた、礼節を知るべきであると
これまた、道徳の教科書かというほど
ごく当たり前のことが書かれているのであります
もっとも、当たり前と思うのだが、それが実践できるかは
かなり難しいと、社会人をしていると思い知らされるのである

若干懐疑的というか、そういった無礼な振る舞いを見ることで
能力が阻害される、また、その無礼さをほかの人にぶつけてしまったり、
無意識下で、様々な判断に影響を与えているという指摘が
なかなか興味深いところでありまして、
無礼とは何か、ひとつ考えさせられたのでありました

怒りを催すもの、だとしたら、それは無礼さではなく
怒りが悪いんじゃないかとも思ったりして、
でも、怒りが強い原動力となって、並々ならぬ力を発揮することも
ままあるしなぁ、というか、勝負事は全部そうだから、
将棋とかの盤外戦術とかが凄まじい効果を発揮するとか
考えてしまったりしたんだが、そのあたりはどうなんだろうか
相手が普段どおりの力を出せなくなるとすれば、
なかなか挑発ということ、無礼ということもまた
戦術としてあるのではないかなんて考えさせられたのである

もっとも、こういう輩がいるから、社内で軋轢がうまれて
共同体の生産性が著しく悪化するのかもと
反省したりもするところ

また、無礼とか、礼儀正しいと書かれていて
それは、相手を敬っているかどうかという話になっているようなんだが、
はたしてこの日本語が、訳語として合ってんだろうかというのも
若干疑問であったりするところ
西洋人が書いたからと穿った見方をするわけではないが、
我々が知る礼儀という、ややもすれば儒教的なそれとは
違うものじゃないか、そうだとすると
礼儀正しいという単語では、この本が言おうとしていたことは
ちゃんと伝わってきてないんじゃないかなとも思ったりしたのでありました

内容は決して東洋的な哲学要素はなく、
相手を敬うことで、信頼関係を作り、それがチームを向上させるという話なので、
骨子としては間違っていないはずなんだが、肝心の礼儀正しさというのが
本当のところ、どういうものを示すのか
そのあたりが、もうひとつわかりづらかったように思うのだが
まずまず、面白かったのでよしとするのである
どこの国でも人間関係で悩むもんなんだなと
当たり前のお話


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