CLASS3103 三十三組

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【読書】副業おじさん 傷だらけの俺たちに明日はあるか

2024-07-01 20:55:30 | 読書感想文とか読み物レビウー
副業おじさん 傷だらけの俺たちに明日はあるか  著:若月澪子

ちょっと面白げな副タイトルついているけど、
そこまでふざけてなくて、割と真面目なドキュメンタリ本だった
ドキュメンタリというか、ルポといった方がいいのか、
いくつかのアンケートや、実際に調べた内容を書いているので
インタビューみたいな感じすらもあるが、
ともかく、普通のおじさんたちが、様々な副業をしている
そんな現在を切り取っていて、大変よかった

実際、副業してないおじさんとなっている自分にとっては、
非常に興味深い内容だったので、現状がどうであるか、
もう、この本が上梓されたということは、古くなっている可能性も高いが、
コロナになってから増えた副業おじさんたちの生態がしれて
大変有意義である
基本的に儲かっていないし、何をしたらいいのかわからないという
模索が大半で、非常に厳しい世界であるという現実が見えて大変よい
また、動機としても、収入補填が根強くて、
ローンや、家族のためにやむなく働かざるをえないという境遇から、
悲惨な副業を強いられている人もしばしば見られて戦慄するのである

そうかと思うと、まぁ、一人暮らしていくならなんとかなるかという
弱者おじさんもいるわけで、そういう人たちが
平たくみんな60半ばくらいで死ぬから、そこまで保てばと言っているというのが
自分に一番近いところではないかとも思うのだが、
もうちょっと、楽そうに生きられないものかと現実の厳しさに打ちひしがれるのであった

結局のところ、スキルがどうしたということよりも、
やっぱり自身の気の持ちようであったり、コミュニケーション能力であったりと
そういう人としての根幹がちゃんとしているかどうかが
成否を分けているといった印象が強いようで、
また職場としても、人間関係がよいところが何よりもよいと
金銭ではない部分の重要さがよく知れたというか、
知ってる話しだと思ってしまうそれだったのでありました

セミリタイアみたいなことを考えるには
世間はそこまで甘くねぇなという感想を抱けたので
大変有意義であったが、なんとも、夢のない話しでもあるなと思いつつ
健康に留意して、それなりに働き、稼ぐということの難しさを
見たような気分である
しかし、スタバの働き方は、本当に夢のような雇用形態であるなと
その思想に大変感心したのであった
やりがい搾取ともいえるが、そういえるだけのやりがいをお出しできるのが凄い


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