CLASS3103 三十三組

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【読書】“無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術

2021-08-07 20:50:32 | 読書感想文とか読み物レビウー
“無人地帯”の遊び方 人力移動と野営術  著:高橋庄太郎

ビジュアルブックのようでもありましたが、
キャンプを題材にした本でした
過酷苛烈な場所へ行くというほどではないが、
人がいない場所へ行きたいという欲求をかなえるため、
北海道や四国の人里離れた場所へキャンプにいくメンバーたちの
行動指針や、道具、食料等々、
タイトルの通り野営術を指南する本でした

昨今流行のソロキャンプとは異なるので、
複数人でいくメリットと、気を付けることみたいなのも触れられていて
なかなか興味深いのであります
人のいない場所に行くという欲望については、
なんとなく理解しやすいというか、
アウトドア引きこもりめいた思考について思いをはせつつ
最近のキャンプグッズは便利で、軽いものが多いんだなと
特にやる予定もないのに、知識だけ増えてしまった

登山とも異なるわけで、こういうのをなんと呼ぶのか知らないが、
ともかく、大自然の中に入っていって、数日過ごそうという目論見なんだが、
人がいないということは、それだけに危険だったり、
人間的な居心地の悪さというのがあるようで、
眠る場所の確保や、食料調達なんかが大半の問題になるんだなと
改めて、家で寝ているということの幸せをかみしめてしまうのである

こういうのは楽しそうだし、やってみたいなとも思う反面、
これで流行して、素人が分け入ってしまうことで、
自然が荒れてしまうんだろうなという懸念も抱いたりしてしまうところ
本としては、ごみは持ち帰るという当たり前のことから、
トイレ、排せつの処理方法についても触れていたので、
人糞をそこらに放置しないということにも言及しているのは
よいことだなと感心したりだったのでありました
だからといって、やってくれるかどうかはわからんよなぁ

フリーランスの仕事の人が書いているということもあってか、
命を大切にするキャンプの心得として無理をしないことを書くところで、
スケジュールに追われて判断を誤らないように、
難しいときは、無断欠勤するべきだと断言しているのが
ある意味衝撃的でありました、そりゃそうだが、どうなんだ
まぁ、そういう覚悟がないのにやるなということなんだろうかな

人によっては、こういうキャンプをした後に
家族と別地で合流して、そのまま普通の旅行にシフトして
快適なホテル空間で過ごすという贅沢極まりないこともしているようで
それも楽しそうだけども、遊び方というのは
無限だなと思わされるのでありました

昨今流行の昆虫食でもないが、
野営地で食べるものに、昆虫が当たり前に入っていたのが興味深いのであります
もう人類はそういう時期にきているということなんだろうかな


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