CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】妻が椎茸だったころ

2017-12-21 21:02:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
妻が椎茸だったころ  作:中島 京子

不思議な短編集でありました
現代劇で、ちょっとした怖い話めいたオチもありつつ、
なんといったらいいのか、やっぱり
不思議というしかない現代劇がつまっていました

あっという間に読めてしまって、
それぞれに何か感じるところがあるわけでもないけど、
なんか面白い、間の抜けた感じというか、
心地よく読める文章というのが
堪能できるのでありました

個人的に気に入ったのは表題作で、
唐突に妻に先立たれた男が、妻が先立つ直前に予約していた
めったに受けることができない料理教室に
なんか成されるがままというか、えらい間抜けに
参加することになって、なんだかよくわからないけど
ひと区切りつくというか、うん、
読み終わって、気持ちよかった一遍だと思うのでありました
なんだろうな、いいなぁと思えたんだな
不思議な物語だ

そのほかも、怪談というではないけども
ちょっと怖い話やら、おどろおどろしい話なんかもあったりしつつ
飽きなく、あれこれと物語を楽しめるいい作品集でありました
もう少し読んで見たいと思ったので
別のも探してみようかしらと
思わされたのであります、短編が面白い小説家というのは
凄いなと感嘆するのであった


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