CLASS3103 三十三組

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【読書】起業の失敗大全

2022-08-22 21:30:01 | 読書感想文とか読み物レビウー
起業の失敗大全  著:トム・アイゼンマン

スタートアップ企業のうち、失敗したものはなぜか、どうしてかということを学問する本
あんまりスタートアップ企業や、そもそも起業に興味がないので
だらっとながら読みしてしまったんだが、
アメリカには、いっぱいいいところまでいった企業があるんだなと
驚いた次第、当たり前といえば当たり前なのかもしれんが
日本とは、このあたりがそもそも大きく違うと感じるのであった

そういうわけでと、さらっと書いてしまえるほどわかりやすくもないんだが
失敗の類型がいくつか出てきて、なるほどと思うような確執ではないが、
ミスもあれば、不幸もあるしと、一概に当事者のせいともいえないところが
企業が失敗するという恐ろしいところでありました
基本的には、スタートアップがどのようにお金を調達するか
これは、どこの中小企業も一緒だろうけども
運転資金をどう安定化させるかという
ごく当たり前のところで、大半が死んでいるという印象でありました

なぜそうなるか、と、そこがポイントでありまして
よいプロダクトがあれば、当然規模を大きくしたくなって、
そのために資金を集めてくるけども、
資金以外の部分が足りない、人的資産やら、時間やら、マーケティングやら
そして、成功だと思っていたことが違っていたという
失敗に関するリカバリが、資金を食い散らかしていくというそれが
なかなか恐ろしいと思うばかりなのでありました

何かしらの決定について、少人数のスタートアップのアーリータイムなら大丈夫だが
成長してくると、意思決定に時間がかかるというのは
どうしても避けられなくなってしまい崩壊するというのも
きわめてわかりやすいところでありました

また、お金を貸してくれるベンチャーキャピタルも、その事業に興味があればいいけど
結局金儲けしか考えていない場合も当然のようにいっぱいあるから、
うまくいかないことになる、そのうえ、資金を引き揚げられるとか
もうひどい話になってしまうと、これまた、想像に難くないお話でありました

とはいえ、ユニコーンから、投資家目線におけるテンバガーなんてのを
目指すというより、目指させられるとでもいうような状態にならず、
いい感じで、いい規模で、できる範囲でプロダクトを推進すると
出来るなら誰でもやるわという話になってしまうんだが
中小で、大きくなる必要がないという割り切りをすると
気づけば、脱サラして蕎麦屋とか喫茶店とかいってるおっさんたちと
あんまり差がないなとも思ったりして、起業というものの難しさを
つくづく感じたのでありました

どうしたら、楽に生きていけるのでしょうや


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