CLASS3103 三十三組

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【読書】どんがら トヨタエンジニアの反骨

2023-05-01 21:01:35 | 読書感想文とか読み物レビウー
どんがら トヨタエンジニアの反骨  作:清武英利

新型86と5代目スープラの開発史
小説風で読みやすいけども、内容としては事実の列挙に近いので
ノンフィクション味のある内容だったと思う
トヨタで再びスポーツカーを作るという夢を抱いたエンジニアの物語なわけだが、
その人が外部からの中途の人であったり、
ずっとAE86に乗り続けている変わり者だったり、
様々な人が縁と運に恵まれて、後押しする上司があり、
トヨタの開発風景も描かれ、その仕事の進め方やスバルとの協業、
ここで、エンジンにあり方やら、なんだかんだと
割と浅めでさらっと流しているけど、かなり面白い内容だった
なんで86なのに、スバルと作ってたんだ、エンジンもトヨタじゃないしと
あれこれ思ってたら、なるほどエンジンを作るということ、
そこで使われた技術についてとかに色々と事情があったことがわかったりして
ただ、トヨタにスポーツカー作る力がないとかいう、わかりやすいディスりが当たらないのかと思ったりできて
大変よかったのである
スープラも、BMWとの共同開発というとんでもない何台というか、難関であったというのが
なるほどなと思いつつも、多分ここではかなりはしょってというか、
よいところを軽く書いてるだけなんだろうなと、
もっとつらくて大変なことがあったろうと思わされる内容でありました

結局好きであるということが、なんだかんだ、一番だなと
当たり前の話になってしまうわけだけども、
スポーツカー、車を楽しむとはなんだということに向かっていく姿がよくて、
途中、マツダのロードスターについて調査というか、聞き取りをした話なんかも興味深くて、
個人的な経験にも当てはまる、速いだけが楽しいではないという
車に乗ることの楽しさをどう伝える車にしたかという考え方、
コンセプトというのにすごく惹かれたのでありました、面白かった

しかし、エンジニアの人たちがレーサーとしての能力も高かったり
もっと、色々掘り下げ方がありそうな人間ばかりだったけども、
開発をどう進めたか、その間の家族がどうであったかと、
あれもこれもと広く扱っているので、ちょっと事実列挙ばかりという印象なのが残念だったけど
おおむね面白かったのでよしと、思ったのでありました
車は読んでも楽しいものだ


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