わたしの体に呪いをかけるな 著:リンディ・ウェスト
アメリカのコメディ評論家でもあり、コメディエンヌでもあり、
そして太っている女性である著者が書いた
エッセーというか、怒りの表明といった感じのものでした
反ルッキズムと、簡単に言ってしまっていいのか、
少々悩むところであるものの、そういう範疇の怒りでもあるんだが、
太っている、女性である、このふたつを起点にした世の中の理不尽についての
あらゆる怒りがぶつけられているようで、
読んでいて、ちょっとそれは行き過ぎではと思うところもあったのだけども、
感情的な怒りもあろうが、理路整然と反感、反攻をしている言動で、
そういう感じ方、考え方があるから、その怒りなのかと
理解できる部分もあって、よいものを読んだと思ったのでありました
基本的にアメリカの話なので、世界の潮流やら、日本やらに、
純粋に落とし込むことはできない思想だなと思ったりもするんだが、
アメリカのこういったことへの暴力といってもよい圧力が
相当にひどいのであろうこと、ツイッター、トランプ大統領といったものをむこうにまわした
その極北が読めるようで興味深かった
怒りのありよう、その根本にあるもの、
理不尽と感じていることもよくわかるなと思いつつも、
その状況を作り出している世界に対して、どうするのが正解なのか、
彼女の表明は、なるほどと思うのだが、
それを押し付けること、受け入れることはまた、他方に許されたことでもあろうという話が、
色々と混同されたりして、まともな議論ができない状況というのも
また、よくわかるなと、どうしようもない現実が書かれていて、苦労を察するのでありました
結局のところ、彼女を悩ませるインターネットトロールと呼ばれるものたちが、
そもそも議論をしたいのではなく、罵倒をしたいだけとか、
また、そういう違う話になってしまうんだろうと感じたりもしたんだが、
色々と意思疎通ができないくらい思想や、考え方が違う人が
これまで思っていたし、口にも出していたけど
それが友達同士とかいうレベルを超えていくことになった悲劇なんだろうとも
彼女の怒りの矛先はどこへ向けるべきか、向けたところで何かあるのか
難しい問題だと思ったのでありました
よい話といっていいのか、そうトロール活動をしていた人が
ある時転向したというか、反省したという事件も起きたのだそうで
はたしてその事実は、彼女を慰めることがあったのか、
それとも、新たな火種を生んだだけだったのか
分かり合えたという事実は個人にしか適応できず
濃度の違う集団になってしまうと、まるで力を得ない、解決しないのではとか
色々考えてしまうんだけども、
彼女はただ、闘い続けていくんだろうと思ったのであった
アメリカのコメディ評論家でもあり、コメディエンヌでもあり、
そして太っている女性である著者が書いた
エッセーというか、怒りの表明といった感じのものでした
反ルッキズムと、簡単に言ってしまっていいのか、
少々悩むところであるものの、そういう範疇の怒りでもあるんだが、
太っている、女性である、このふたつを起点にした世の中の理不尽についての
あらゆる怒りがぶつけられているようで、
読んでいて、ちょっとそれは行き過ぎではと思うところもあったのだけども、
感情的な怒りもあろうが、理路整然と反感、反攻をしている言動で、
そういう感じ方、考え方があるから、その怒りなのかと
理解できる部分もあって、よいものを読んだと思ったのでありました
基本的にアメリカの話なので、世界の潮流やら、日本やらに、
純粋に落とし込むことはできない思想だなと思ったりもするんだが、
アメリカのこういったことへの暴力といってもよい圧力が
相当にひどいのであろうこと、ツイッター、トランプ大統領といったものをむこうにまわした
その極北が読めるようで興味深かった
怒りのありよう、その根本にあるもの、
理不尽と感じていることもよくわかるなと思いつつも、
その状況を作り出している世界に対して、どうするのが正解なのか、
彼女の表明は、なるほどと思うのだが、
それを押し付けること、受け入れることはまた、他方に許されたことでもあろうという話が、
色々と混同されたりして、まともな議論ができない状況というのも
また、よくわかるなと、どうしようもない現実が書かれていて、苦労を察するのでありました
結局のところ、彼女を悩ませるインターネットトロールと呼ばれるものたちが、
そもそも議論をしたいのではなく、罵倒をしたいだけとか、
また、そういう違う話になってしまうんだろうと感じたりもしたんだが、
色々と意思疎通ができないくらい思想や、考え方が違う人が
これまで思っていたし、口にも出していたけど
それが友達同士とかいうレベルを超えていくことになった悲劇なんだろうとも
彼女の怒りの矛先はどこへ向けるべきか、向けたところで何かあるのか
難しい問題だと思ったのでありました
よい話といっていいのか、そうトロール活動をしていた人が
ある時転向したというか、反省したという事件も起きたのだそうで
はたしてその事実は、彼女を慰めることがあったのか、
それとも、新たな火種を生んだだけだったのか
分かり合えたという事実は個人にしか適応できず
濃度の違う集団になってしまうと、まるで力を得ない、解決しないのではとか
色々考えてしまうんだけども、
彼女はただ、闘い続けていくんだろうと思ったのであった