CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

図解入門業界研究 最新 農業の動向とカラクリがよーくわかる本

2009-12-21 21:13:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
図解入門業界研究 最新 農業の動向とカラクリがよーくわかる本
著:筑波 君枝

珍しい本を読みました
参考書といったらいいのか
業界本という奴でありましょう
わたしも農学をかじった学士でありますので
なるほどと意気込んだわけでありますが

少し古いのかしら

そういう内容でありました
初版が2006年だと思われますので
若干データが古いのかもやもと思ったり
当時の予想と今のブレみたいなものもみれて
それはそれで面白い本でありました

というか、わざわざここでレビウするほどのこともないというか
ふつうに参考書として読むべき本でありまして
いつものように、何か、ここがすごく面白かったとか
そういうものがまったくなかったのでありますが
ともかく、農業について成り立ちから現在にいたるまでが
非常にわかるやすく書かれておりました
個人的には、こういう本を在学中に
ちゃんと読んでおったら、もっと違う人生を歩んだのでないかと
思ったりなんだったりしつつ
今になってやっと、GATTウルグアイラウンドとか
90年代の米騒動の話とかがよくわかったのでありました

農地について、また、歴史とからんでの
農政への言及が大変面白くて
小作人が開放されたり、農業を推進するために
ごりごりと押し通した、戦後の様が見事でありまして
これをもって、現在をかんがみると
まぁ、お年を召した政治家の方々が
実際は壮年の頃にもっとすごかったのかもしれないとか
思ったり思わなかったりもするところ

そういうきな臭い話はさておき
昨今の取り組みとして、色々な企業が
農業分野に進出しているという部分が面白くて
カゴメやワタミあたりの自社農場の話は当たり前ながら
すげーうまい豚を作った話とか、
クローン技術の衰退とかの部分が
現代農学史というのか、けっこう重要なことだよなと
まざまざと感じるところ

つい10年くらいまえに常識だったことが
現在はずいぶんかわってきていて
当時流行っていた内容は、今、どうだろかと
思い至るとまた、面白い
こういう古い学術本というのか、ちょっと前のものというのは
違う意味で面白いと本の読み方を覚えたのでありました