CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

陶磁器を探す旅~常滑焼街道ふたたび~

2007-02-15 08:51:09 | 陶磁器を探す旅と名物
というわけで、昨日の続きでありますが
INAX見学を終えた後、ごく近所なので
ぶらっと行ってまいりました
常滑焼街道、焼き物散歩道、まぁ、なんでもいいや
ともかく、常滑焼の窯元やら販売店やらが立ち並ぶ
ステキスポットであります

前回は雪降る中いってきて
しかも年末おしせまった頃ということもあって
店はやってねぇは、すげぇ風で冷たいわと
さっぱり観光できなかった
挙句に、散歩道の定例ルート通らずに
おろおろ散策していたので、最悪
今回はそれを持ち直そうと、ちゃんと決まったコース
Aコースを楽しんできたのであります

が、やはり寒かった
なんか、既に昨日は春一番が吹きすさぶほどの
春日だったとかなんだとかなのに
あの日に限って異常に寒くて、結局難儀をしたのですが
幸いなことに人手も少なくて、もくもくと散策できました
あんなに寒いのに人が多いのだなと驚いたのも思い出
なかなか、最近は人気があるのかもしれません

で、まぁ、実際しっかりと見学しながら歩いたのでありますが
歩道のいたるところが、常滑焼で舗装というか
デコレートしてあるのであります
甕とか土管とかがみっしり詰まれており
石垣ならぬ、陶器垣が作られていてかっこいい
異国情緒というか、なんか他では見られない
ステキ空間が作られておるのであります

窯元も数多くあるので、途中で
かの有名な登り窯とか、そういうのも見られる
登り窯については、へうげものでまだ出てないものの
美の壷で勉強済みであります、大量に焼き物作るのに
非常に便利な窯だ(適当だな)
なだらかというか、ゆったりとしたのぼり坂に
のっぺり貼り付けたような窯が
大量の煙突を伸ばして在る
ステキだ、かっこいいな
男心くすぐる、いかついながらも趣深い建物でありました

それを見つつ、朝鮮陶工のことを思いつつ
さらに色々見てまわっておりますと
新鋭作家さんのギャラリーも数多くありまして
結構面白かったのであります、見た目は古ぼけた
いかにもな常滑町並み(わからんよ)なのだが
店内に入ってみると、一変、凄いこじゃれ、ステキじゃない
驚くのでありましたところ
芸術家の家というのはああいうものなのかもしれない
内に秘める美しさを見たのでありました

店もかなりの数があり、常滑焼だけでなく
織部や瀬戸のものも多いらしく
ほうほうと思わずうなるような器がそちこちに
常滑焼は主に急須ばかりでありましたが
織部の充実振りに目を見張るものが・・・
しかして、便座は置いてありませんでしたが(しつこいな)
ちょっとというか、かなり心引かれる器がいくつかあり
また次回じっくり買いにいこうかと思うのであります

で、観光に戻りますが
名物というか、一番の名所「土管坂」に行きました
これが、凄くかっこいい、土管が積み上げられた回廊
そう称してかまわないような坂道があるのです
坂下から上りを見つめる分には、風情が最高で
思わず写真を何度も撮ってしまうほど
あれは是非見て欲しい、一番のスポットであります
結構キツイ上り坂ですが、もりもり上って
いざ振替ってみると、常滑の町並みが広がっております

と、書いておくと、高台の高級住宅地みたいなイメージですが
実際は常滑の陶器町、いや、むしろ普通の住宅地
趣ゼロであります、遠目でもなく
はっきりと確認できる大きさで
「常滑ボート(競艇)」という看板が見えるのが
何もかもを象徴しております、これもまた侘び寂び
ちょっとだけ残念な気分になってしまいますが
やはり土管坂はステキで、地面に埋まった陶器がかもす
幾何学模様をおいながら歩いていくと
なかなか楽しいのであります

で、さらにもう一つ名所があるのですが
300円の見物料にて、常滑の名家「瀧田家」の邸宅が見られます
わたくし「廻船問屋」という単語を字面で
時代劇以外で初めて見たのでありますが、本物です
本物の「カイセンドンヤ」でありました
常滑港を中心として、そちこちと交易をして
大きな財を成したという「瀧田」さんのおうちでありました
初めて聞いた名前だったんだが、ともかく
廻船問屋という職業にくびったけ、ステキだ
土蔵と離れと母屋と見学ができるのですが
所蔵のお宝というか、すげぇ立派な雛飾りとか
ステキな茶碗など茶道具一式、釜付だとか
眼福でありました
建具やら、和箪笥やらも豊富で、船に乗せるための
船箪笥まであって、骨董好きにはかなりよさげ

ただ、使い込んである節がありましたので
実際はそんなに凄いものではなく、日ごろ使いのものが
残っていたという程度で、博物館とかのお宝よりは
若干下がるように思われましたが
その生活感が逆にステキと思って、眼福
楽しいことこの上ありませんでしたこと

廻船問屋の話やらも伺いつつ、それらを見て
あとは、名物らしい団子屋さんで、みたらし団子を食べて
もりもりと帰ってきたのでありました
他にもパン屋さんがあったり、小物雑貨屋があったり、
常滑焼の土管の中でらんちうが飼われていたりと
見所たっぷりであります
暇つぶしというか、なんかワンダーランドを探しているという
ステキ諸氏、および疲れた人にはおすすめであります

そんなことを書き連ねつつ
かなり楽しんだのでありました
今度は焼き物買う目的で行こうかと思うのであります