CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

台灣縦断旅行記 19 彰化孔子廟

2016-11-04 17:46:52 | 台灣縦断旅行記(2016)
思いのほか満喫してしまった、八卦山界隈でありました
下山しながら、観光案内所でもらった簡易地図片手にうろうろする
駅へ向かう道の途中に孔子廟があったはずだと探すのである


途中で見かけた日本家屋風の建物

どう見ても日本の建物だよなと
建築様式に詳しくないにも関わらず、見事な家だと見上げるのであります
なんかの文化会館みたいな名前がついていたと思われますが、
昭和遺構のリノベ案件かもしれないと思うところ
やりすごして、山をくだり、タクシーでこのあたりを通ったなと
おぼろげながらに思い出しながら、到着しました


彰化孔子廟
結構どこにでもあるんだなと思うのでありますけども、
台南では見ることがかなわなかった、孔子廟であります
台北では、大龍夜市の近くで、過去2度ほど訊ね歩いたと記憶するところ
未だに、ここでどういうお約束で祭られているのか
さっぱり知識がないので、似たような建物だよななどと思いつつ見学


学問の神様だけに、絵馬ならぬ紙の願い事が山盛り

このあたりは日本の天神さんに近いものがあるようで、
学問によろしくありがたやとばかりに、
志望校と思われる学校名やら、氏名やら書かれていました
特に住所まで記されていまして、考えてみると
こっちの人は同姓同名とかざらに居そうだから、
住所までつけないと願いが届かないのかもしれないなど
考えてしまうのである


大成殿
これも、台北孔子廟で見た気がしますが、
お約束と思われる殿堂であります
煌びやかな色彩と、山ほどの位牌のようなもの
あまり仏像(神像)めいたものはなくて、
孔子とそれゆかりの弟子の名前と思しきものが、つらつら書き連ねてありました
案外閑散としたものであります


おそらく、孔子さまを祀ったもの
がらんどうとした講堂の中に、ひっそりではないけども
派手な伽藍と式台がありました
これまた凄い静かで、というか、もう朽ち果ててきてんじゃないかと
ところどころの傷みが痛々しいと感じていたのでありますが


唐突に現れた撮影会の人々

どこでもこういうのはあるよなと、
カメラマンのおっさんと、モデルのおねーちゃん…いや、おばさんとが、
写真をぱしゃぱしゃさせつつ、あっちこっちで撮影会をしていました
なんだろうかな、罰当たりなと思うんだが
台灣では普通なんだろうかしら

正直、何ということもないまま
お参りしたという記憶だけであとにします
というか、急がないと時間がない
地獄で遊びすぎた



途中で見かけた、何かわからないお寺さん
相変わらず可愛いおしし

街中に小さなお寺さんを見つけて、こっちも
ひっそりとおまいりなんぞしながら、
彰化でもうひとつのメインイベント、ご飯タイムであります
目指すは、彰化肉圓と鼠麺

台灣縦断旅行記 18 南天宮十八層地獄

2016-11-02 21:45:15 | 台灣縦断旅行記(2016)
今回、二回に分けるべきだろうかと、相当悩みましたが
長尺の一回でお届けしたいと思います
写真ばっかりで語ることもないというか、
写真がメインで全てを物語ってくれているというか
衝撃的だったんだけども、それを
うまいこと伝えられるかわからないまま、進めるのであります

さて、前回の八卦山大仏参拝から、山を降りていく途中、
怪しげな看板を発見する


全部電動?
この響きからして、濃厚な面白臭を感じ取る私、
これは行くしかないんじゃないかと、えらいくだり坂を下りていきます


彰化南天宮
大きなお寺さんを発見したわけですが、
これがまぁ、廃墟みたいな中にあるといっていいのか、
そもそも、ここが廃墟じゃねぇかという具合でありまして
中では、店番(違う)のおばはんが二人で、
賑やかに喋っている



たくさん猫がいたんだが、虐げられてるのか、
手を出すと、物凄い勢いでひっかいてくる

こここそ、知る人ぞ知る、地獄十八層めぐりという、
台灣における地獄をわかりやすく絵解きしてくれるという
スペシャルなスポットでありました
全く知らないで立ち寄りましたが、
B級といっていいのか、マイナーメジャーな感じの
素晴らしい場所であります
50元の入場料を払うと、地獄めぐりができるということで
先ほどのおばはんにチケット代を払うと、
チケットの受け取りとともに、受付席後ろの電源スイッチをオンにする


地獄の入り口

この手作り感というか、なんともいえない
昭和のテーマパークめいたこれに、わくわくが止まらない
物凄い暗がりというか、照明が壊れてんじゃないかと
違う意味でも怖いところを進んでいくと
お約束のように、足下が派手に沈み込む仕掛けが、
さらに物凄い排気音!
ぶしゃーーーーっ、なんていう凄まじい音に、
おっさん(私)が、思わず悲鳴を上げる(本当にもう)


蛇に腕を食いちぎられたと思われる地獄

のこぎりで切断される地獄

腸をひきずり出される地獄

暗がりを進んでいくと、こういった地獄が次々出てくる
というか、この階は全て1つながりになってんですが、
進む度にセンサーが察知して、新しい地獄がライトアップされて
ごろごろと動きだすという仕掛け、凄いぜ全部電動!


逆さで油茹で地獄

うそつきは舌を抜かれる地獄

べっぴんさんにお茶をくんでもらう地獄

最期のべっぴんさんが、物凄い目でこっち見ているという感じで
目が合ったときに、なんだろうか、動けなくなるくらいの
妙な迫力があって驚いたのでありました
最後のは地獄じゃなくて、救いのシーンなのかもとも思ったんだが、
べっぴんさんが怖すぎるので、毒でも盛られてんじゃないかな…
ごうんごうんと、電動の音が響くなか、特に何というでもないのに
このアトラクションに大興奮、
写真撮ってなかったけども、石臼ですりつぶされる地獄や、
棺おけ車にひき殺される地獄とかもありました
面白すぎる、一度通り過ぎてから、もう一度戻って味わってしまった


さらに上階を目指すと、様々なものが見られるとの由

暗がりを進むと、今度は完全にお化け屋敷テイストになりまして、

井戸から凄い勢いでせりあがってくる貞子

半裸で襲い掛かってくる女、いや女が囚われている図だったかもしれない

箒で殴りつけてくるおばはん

このほかにも、キョンシーがいたり、
首がぴょーんと飛び上がるお化けがいたりして、
なんか方向性が間違ってきて楽しすぎる
写真最後のおばはんも、物凄い勢いで箒を振り回していて
本当にこういうおばはんいるなぁと思わされたりして
なんとも楽しいのであります
一人興奮して、写真を撮りまくっていましたが、
ふと我に返って、俺一人しかいないはずだよなと
背後が気になりだしたりすると、恐怖が倍増するという
なんというかな、いやぁ怖かった、面白かった


閻魔様的なお裁き所

西遊記名場面集 猪八戒おいろけシーン

その2 悟空、三蔵法師、蜘蛛精をやっつける

というわけで、全部電動であれこれ動きまくる
音が凄い、光が凄いと、いわゆるお化け屋敷的なものでしたが、
こういうのをまともにというか、
ちゃんと全部くぐったのは初めてじゃないかというくらい
なんとも堪能できたのでありました

これが50元で遊べるなんて、とてつもない僥倖であると
個人的には台灣でも指折りの観光スポットに上げたいのですが
人を選ぶだろうなとも思いつつ、
また、そのうち壊れて動かなくなっちゃうんじゃないかしらと
そんな不安も覚えたりして、気になる人は
是非早いうちに行ってみて欲しいと、宣伝でもないが
書いておくのでありました

台灣縦断旅行記 17 八卦山大佛風景區

2016-10-28 20:30:06 | 台灣縦断旅行記(2016)

大仏の後方にある本殿と呼ぶのか、
建物の中へと入っていきます

かなり大きな楼でありまして、
結局何階建てだったのかわからないんですけども、
大仏をコの字に囲うように建物が建っています
中央というか、ちょうど大仏の背後にあたる部分が、
様々な仏像なんかがいるお寺部分でありました


大仏が大きいのでなんだけども、
この内部の仏像も大きいのであります


かっこいい木魚

講堂が相当に広いというか、天井も高くて
見事なつくりでありました
こんだけ大きいのにほとんどというか、まったく人が見られなかったんだが
普段坊主はどこにいるんだろうかと、
僧侶的なものはいないのかと探してみるものの
出会うはずもなくといった具合であります
なんせ静かなのであります


こういった仏像が、いく先々というか、各階に山ほどおわす


青龍偃月刀
たぶん、関羽の持っていたそれのレプリカだと思われます
京都の清水寺にある、大きな錫杖と同じで、
ものすごい重さでありました、持ち上げられたらよいことがある的な
そういう縁起物だと思うのでありますけども、
当然一人なのでやってみるものの、動かすことすらままならなかった
あかん、腰をいわしてしまう


八卦山大仏と彰化の町並み

背後の楼のかなり上のほうから、大仏さんを眺め見る
この景色が非常にすばらしくて、しばらく見とれてしまったのでありました
いい感じで観光できていると満足なのであります
あれこれぐるぐる回るけども、人と出会うこともないため、
これという旅情的な物語もないのでありますが
左右の楼に移動して、部屋を見てまわっていると
こちらで、書道の展示会をやっていて人を発見、
いや、ただの見張りの人なので声をかけることもないんだけども
安心しつつ、せっかくだからとそれを見てまわる


金文
まさかのだよと、慄いてしまったのでありますが
このあたりは、流石に中華圏というか、漢字の国であるなと惚れ惚れ
特に台湾は繁体字なので、前々から字がかっこいいと思ってたんだが
書道も盛んなようで、古文字の探求も見受けられる


個人的に大好きな隷書

数あるフォントの中でもとりわけ大好きな隷書体であります
故宮はさておき、近所の書道教室の発表会みたいなのでも
隷書だけはついつい見てしまうというか、見たくなる
この魅力ある文字が大好きであります
また、この中に私に非常にゆかりの深い文字があったのもあいまって
ステキと思うのである、眼福眼福

と、まぁ、なんか仏教と書道という
非常に趣味的な体験に満足しつつ、珍しく観光が当たっていると
鼻息荒くここをあとにするのでありました
あれやこれやと語り、写真載せてきたのですが
ここでは1時間ほどの滞在でありまして、相当に駆け足というか
よくその時間で、上り下りしたなというほど歩き通したのですけども
満足して、下山するのであります


遠景より正面、左右の椰子がまたよい

これくらいの時間になって、ようやっとというか
ぱらぱらと参拝者が増えてきたので、好き勝手に見られたのは
ある意味幸運だったのかもしれないと思いつつ
次へと足を進めていくのであります

台灣縦断旅行記 16 八卦山 彰化大佛

2016-10-20 17:46:06 | 台灣縦断旅行記(2016)
八卦山(パークァサン)の大佛にいよいよお目見えであります


写真でわかりづらいけども、手前のおししも大きかった
3mくらいあったんじゃなかろうか


凛々しいご尊顔

お約束の角度から

大仏というと個人的には、
奈良の大仏、東海市の聚楽園と
この二つになってしまうのですが、
それと比べてもかなりの大きさでありました
聚楽園のでも相当大きいと思っていたが、
ここのはもっと大きい、まさに大仏の名にふさわしい
ともかくありがたい
そして、顔立ちがシャープでかっこいいのである

台灣における仏教がどういう位置づけというか
どんな信仰になっているのか、よく見る廟がはたして
仏教とかかわりがあるのか、このあたりは
まったくもってわからないというか、
ちょっと考えたら、関係あるわけないなと気づいたんですけども
ともあれ、これだけ立派な大仏が建立されていて感激、
なかなか荘厳であります、素晴らしい

そして何よりも、この大仏の凄いところは
胎内めぐりができるところであります
台座の脇のところから、大仏内に入ることができまして
ここがまた素晴らしい


胎内のご本尊?玉彫のようにも見える輪王坐像
精巧な仏像に思わず目をみはったのでありますが、
信心深い人たちによる灯火がまわりにちりばめられていて
なかなかステキな雰囲気、仏花が蘭というのもステキ
素晴らしいことに、この大仏内が
5階建てになっていまして、
残念ながら5階は閉鎖されているので入れませんけども
途中途中に、仏陀の絵解きというか、ともあれ写真をご覧じろ


天上天下唯我独尊

お釈迦様が生まれたその時の人形であります
これが大仏の胎内にありまして、階を登るにつれて
シーンが進んでいくというステキ仕様


魔女に誘惑される仏陀
実際に立て看板に「魔女誘惑」と書いてあったので
間違いないと思われます、
こんなシーンあったっけなと思わなくもないけど
この反対側にも女性像があって、腰をくねらせて
誘っているシーンで、なんとなく微笑ましく思ったのであります
インド映画っぽい


弟子を諭すシーン
多分、弟子のアーナンダじゃないかと思われるんだが、
このほかにも、出家を行うシーンだとか、
悟りを開くシーンだとかもあって、非常に面白いというか
興味深い内容でありました
何よりも、解説の文を読まなくても(読めない)、
物語がわかるというのが秀逸だと
この人形に敬意を覚えた次第でありました

なんともあり難いというか、特別敬虔な仏教徒でもない私ですが
随分わかりやすいそれこれに触れて、
遺憾なく楽しんだ次第でありました
この大仏の背後に大きなお寺というか寺廟があるため
そちらに今度は向かうのであります
なんて大きな仏教寺院なんだろうかと
東大寺とは違う驚きを覚えたのでありました

しかし、人が居ない、朝早いとはいえ私しか居ない

台灣縦断旅行記 15 台中彰化へ

2016-10-13 17:47:58 | 台灣縦断旅行記(2016)
さて三日目、前日予約を入れておいた新幹線に乗って
台中に向かいます


飯団と紅茶 60元

前日は買いそびれていた、鉄道内で食べるもの
無事にといっていいのか、いわゆる台湾おにぎりこと、飯団を購入
朝飯セットらしく、お茶とセットで、60元という格安
大変楽しみにした食事でありました

飯団は、おそらくは黒米をベースにしてあって、
もちっとした食感に、様々なおかずというか、具がにぎりこんであって
食べ応えが抜群であります
味付けは、甘いようなしょっぱいような塩梅で、
いわゆるおにぎりとは全く別物であります
具材も果物的なものがあったように感じたのですが
それがなんなのかはわからず、真ん中あたりには黄粉みたいな
いや、違う、なんだろう甘いおかか?よくわからんが、
なんせ飽きない味付け、かつ、非常に旨いと
個人的に大当たりだと満足だったのでありました


さて、無事台中に到着し、昨日と同じように
台鐡に乗り換えのため、新烏日へ
台中からこの駅までは駅舎がつながっておりまして
前日よりはうまいこと移動できました


ここで乗ったのは、普通電車だったと思うんだが、
写真では、自強號じゃないか、よくわからんが
ともかく来た電車に乗って、一路、台鐡彰化へと向かいます

彰化(ジャンホァ)は、そこまでメジャーではない観光地でありますが
とてつもなく大きな大仏があって、
台中名物の肉圓(バーワン/ロウユェン)が食べられると
この二点を目標としてやってきた次第
とりあえず駅に到着して、観光案内所で地図を貰ってくる
今回、強く学んだことの一つに
現地で地図を調達する大切さというのがありました
これのありなしで、まったく旅程が変わるというか
地図ないと、どこにもいけないと改めて痛感したのであるが余談

駅前で凄い豪雨に見舞われたので、
思い切ってタクシー(的士)を利用する
若い兄ちゃんというか、台湾人じゃなくて東南アジアの出稼ぎ?と
思うようなお兄ちゃんで、言葉はまったく通じませんでしたが
彰化大仏のパンフ(地図)を見せたら了解との由で
さらっと移動開始、なかなかのスピードでありましたが
15分か20分くらいで無事到着、しかも、120元とえらい安かった


彰化大仏の公園前門扉

ここからとんでもない坂というか、
そもそも、彰化大仏が、彰化を見下ろせる高台、ちょっとした山の上にあるので
移動が結構大変なのであります


道すがらを見守る、仏様たち

朝早くにも関わらず、それなりに観光客というか
巡礼者のような人たちがちらほら見られて、
異国情緒が高まってくる次第であります
なんだろうか、仏教巡礼者とはこういう気分なんだろうか(違う)


ガチョウ、いや、ダチョウの卵ではないかと思われる

大仏前では、朝早くから屋台が開いておりまして、
朝飯をあれこれ販売していましたが
この煮卵屋さんが衝撃で、何種類もの煮卵を売ってんだが
サイズがどうもおかしい
一番手前のとか、明らかに怪獣の卵的なものじゃないかと
誰が買うんだろうかといぶかしくおもいつつ、
流石に購入は控えつつも、横目でこれを見て
いよいよ大仏とご対面であります

台灣縦断旅行記 14 王記府城肉の肉粽と愛玉子

2016-10-06 13:00:32 | 台灣縦断旅行記(2016)
本当は、帰りの新幹線で高鐵便當を食べたかったのですが、
19時過ぎでは売ってない様子でありまして、
断念して、ぐーたら寝ながら台北へと戻ったのであります
都合2時間少々というわけで、到着は21時30分頃、
新幹線のなかで、翌日以降の新幹線のダイヤを調べておいて、
窓口で予約を入れておき、明日以降に備えてから
ぶらぶら宿のある西門町へと戻ったのでありました

さて、ここで小腹が空いたと
当然のように、もう何飯をいつ食べたのか
よくわかっていない状態のため、なんか食べ物はないかと徘徊
22時間近というところでも、平気でお店が開いているのが
台北のよいところ、さすがは土曜日という具合であります
西門町のあちこちが、まだまだこれからだぜと
まさに不夜城の様相でありました
そう、いまさらながらに、台灣は不夜城なんだなと
なんか、しんみりするのである


王記府城肉 西寧店

西門紅楼の裏手側といっていいのか、
一本道をへだてたところに、ほどよく肉粽の店を発見、
そもそもこの日、台南にまで行ってたのに
なんで名物の肉粽食べてないんだと不思議なところですが、
台北にて食べると、なんだかおかしなことをする

店内は明るくて、この時間でも相当の賑わいであります
若者が多くて、なかなか心地よい騒がしさというか、
五月蝿いんじゃなく、活気があるという具合でありました
とりあえず、肉粽と麺線がメニューに見えたので
それを頼もうとして、

私「小姐、小姐!」
小姐「是」
私「バージャン、バージャン、イーガー」

ここで、店内が一瞬だけ騒然というと物々しいけども、
なんかおかしな空気になる、楽しそうだった若いお兄ちゃんたちが
こっちを見て、ちょっと面白そうな感じで笑っている
あれ、俺の声が大きい?、発音が悪いのか

小姐「あー、バージャン、OK,OK(笑)」
私「??、あー、麺線」
小姐「是」

と、追加に麺線を頼むものの注文を聞いてくれたおばちゃんまで、
なんか楽しそうに笑って、これみよがしに「バージャン」と
言っていたのでありました
隣で食べていた若者二人も、こそこそと「バージャン、バージャン」と
なんか呟いている、なんだ、肉粽ってバージャンだろうと
思ったりしていたんだが、はた、気づいた
ここは台北だからバージャンじゃなくて、ロウツォウなのか
聞きかじったところなので、どうなのかわかりませんが
肉粽と書いて、台湾語というか、台南のほうでは「バージャン」
いわゆる華語では、「ロウツォウ」と発音するはず
若い台北っ子が集まる中で、
いまどきの台灣の若者が使わない「バージャン」を
日本人が大声で遣っている
ここがウケた、ところでありましょうや
気づいて、凄い恥ずかしくなったのでありますが
まぁ、だからなんだということもないと気づいて
静かにやってくるのを待ちます
というか、よく調べると「バーツァン」が正しいのか、
バージャンだとうちのブログしか捕まらないじゃないか


肉粽(バージャン/ロウツォウ) 60元

麺線(ミェンシェン) 45元

当然のようにというか、小姐が「バージャン」といって
持ってきてくれたのは、もう、お約束みたいなもんでありましょう
台灣でウケたと思えば、安いものである
と、そんなことはさておき、やってきたいかにもご飯然のそれを
もりもりと食べる
非常に美味しい、どっちも、味付けほどよく、
毎日食べられる絶妙な旨さでありました

後で調べてみたら、なかなかの人気店だったようで、
いいところでいいものを食べたとご満悦であります

肉粽のほうは、八宝と読んでいいのか、
鶏肉をはじめ、様々な具材も入っていて非常に食べ応えがある
タレも、そんなに甘くないしご飯として食べられたのであります
麺線は、かなりあっさり目で、もうちょっとニンニクとか利いてても
よかったかなと思ったりしますが、このあたりは
テーブル上の調味料で調整するものなのかもしれない
いずれにせよ、スタンダートな組合せで満足度高い食事となりました



檸檬愛玉子 35元

食べ終わってから、もう少しうろうろしようと
西門町をさまよっていると、前から気になっていたのに
ずっと食べることができていなかった愛玉子(オーギョーチ)を発見
いや、ここは台北だから「アイユーツィー」が正しいのかも
仙草というものが固まったゼリーでありまして
凄いさっぱり美味しかった
なぜカエルのマークなんだと、食欲と対極のそれでありましたが
そのカエルの卵とは違う、つるっとしたゼリーを堪能して
長かった2日目が終わるのであります
結局日付変わるくらいにぐったりと就寝したのでありました

台灣縦断旅行記 13 台鐵台南站へ戻る

2016-10-01 20:10:18 | 台灣縦断旅行記(2016)
一通り台南遊びも終わったというか
時間が押し迫ってきたということもあって、
もうちょっとあれこれ見たかったけども断念して
台南站へ向かいます、とはいえ、その途中で
見られるものは見ていこうと、あっちこっち寄り道


関帝本廟
例の赤兎馬を祀っていた社の近くというか
裏手といったらいいのか、ひっそりと発見
これまた細長いところで、ひょっとすると、
入り組んだ赤兎馬のところと繋がってんじゃないかと
思わなくもなかったのでありますが


祈祷中
いや、祈祷なのか、ただのお参りなのか
まったくわからないのですが熱心にお経めいたものを
うなっておられたのであります、邪魔しないように
そっと後ろを通り抜ける


この写真をどこで撮ったか覚えてないのだけども
多分この関帝廟にあったと思われる
猫、いや、虎の置物であります
いつだったか、秀吉が手に入れた虎のおもちゃによく似てて
なんとなし面白かったのであります


通りすがら、靴屋さんに居た猫
台灣は意外と猫が多いようで、おちついたたたずまい
さらにいうと、痩せていて可愛い
この顔つきのよさはちょっと惚れ惚れとしたのである


赤崁楼の門前夜市がスタートしはじめておりました
ここで、名物の棺おけなんとかとか食べたかったけども
時間がない、断念して、にぎわいつつあるイメージだけ撮影
台南はもうちょっと時間をかけて
まだ行ってない名所とともにめぐりたいのであります


台南站に到着
この感じが、まるでJRの駅と変わらないというか
四国の松山駅がおおよそこんな感じだったと思うんだが
駅なんてものは、さほどに地域性が出ないものかもと思ったりしてると


古い駅舎がそのまま残っているところへ移動すれば、
なんとなしレトロな感じでステキでありました
壁面に、マッコウクジラのところで見た鳳凰花があしらってあって
台南の名花なのかと、いまさら気づいたのでありました
さほどの混雑でもなく、来たとき同様に悠遊カードで楽ちん乗車


普通電車にのって、高鐵台南站へと移動して台北まで戻ったのでありました

まぁ写真を撮るほどでもないので割愛していますが
この帰りの新幹線が大変で、19時10数分の電車だったんだけども
台北まで予約が取れない
あまりの混雑っぷりに、戻れないのではないかと焦ったのですが
ここがフリーパスの素晴らしいところ
見せるだけでプラットホームに入れるので
切符を買う手間をはぶいて、一気に突入
自由席で無事帰還成功とあいなったのであります

まわしものではないですが、
3日間新幹線パスは、非常に便利このうえない
素晴らしいチケットであると書いておくのであります

台灣縦断旅行記 12 廟めぐりと無名豆花

2016-09-22 20:45:04 | 台灣縦断旅行記(2016)
林百貨店をあとにしまして、
あとは台南の廟めぐりでもやろうかしらと
手当たり次第の名所を当たって歩き回りました


鄭成功祖廟

多分、鄭成功

地図を持っていないという状況のため、
林百貨店の近くに孔子廟があったと知らなくて、
反対方向にあります、鄭成功祖廟にやってきました
たまたま、西洋人の観光客がうろうろとこちらへと歩いていきましたので
習っていったというのが正解なんですけども
割とこじんまりした廟ながら、誰かれとなくお参りしていまして
とりあえずありがたやと、こうべを垂れてきたのであります


天壇

ちゃんと扁額に天壇の文字

関西人にとっては、ああ、焼肉のね、
なんていわれかねない「天壇」であります
正式には天壇天公廟というのだそうで、
なんで焼肉屋の名前になったのかは謎ですが、
何かしら祀られているお寺さんであります
割と人気というか、結構な人出でありまして
おっかなびっくり、中を拝見しつつ線香をあげてまいりました


ちょっと小道を入ったようなところにあったのですが、
かなり立派でありまして、門前には、
龍山寺と同じように、花売りやなんやかんやの露天が並び
なかなか壮観な場所、写真は内部でありますが
非常に立派なのであります


多分天壇で見た、関羽が曹仁の毒矢傷を治療しながら碁を打つの巻
相変わらず、台灣人センスというか、
このシーンをなぜ選んだのかというところが
よくわからないのでありますけども
三国志の名シーンの一つであります華陀とかかわりがあるんだろうか天壇


北極殿

さらに、小道を進み北上してみますと
北極殿というこれまた有名なお寺を発見します
いや、実際は、道道に看板というか案内が出ていまして
それに伝って歩いてきたのでありますけども
なんだかんだ、5kmくらい歩き通したんじゃなかろうか
玄天上帝という神様を祀っていまして
次の日、これのもっと凄いやつを高雄で見るのでありますが
とりあえずは観光地めぐりの一環として
ありがたやとこうべを垂れるのであります

なんだかんだ、これでぐるりと回ったと
また関帝廟のほうへと足を向けるというか
ちょうど帰り道になると歩いて戻りますれば


無名豆花
無名というあたりがかっこいいじゃないか、
せっかくだから甘いものでも食べようと
今まで食べたことなかった、豆花を食べるため寄ってみます


珍珠豆花(ゼンズードウホァ) 30元
ずっと「ちんずーちんずー」と発音してて、
まったく通じなくて恥ずかしかったんですけども
どうやら、ゼンズーと発音するんだそうで、それよそれと
喜び頼んで一人待ったのであります

時間としては17時くらいでありまして、
こんな時間から甘いものを食べる男性一人というのは
なんとも奇態でありましたが、店員さんは気にした風もなく
ささっと運んできてくれました

味はといえば、非常にあっさり、
蜜入りの豆腐というほかないといった具合であります
タピオカ(珍珠)が黒糖とあいまって、非常によろしく染み渡り
歩きつかれた身体に、ほどよく浸透していくようでありました
もっと、日本でいう杏仁豆腐みたいなものかと思ってましたが
思ったよりも、豆というか、いわゆる豆腐の味がしまして
甘さ控えめで美味しいと喜んでいたのであります

甘味もとって、すっかり気力を回復し
そろそろ台南駅へと戻る時間かとうろうろ移動を始めるのであります

台灣縦断旅行記 11 度小月と林百貨店

2016-09-16 23:39:01 | 台灣縦断旅行記(2016)
三国志三昧もすっかり堪能して、そろそろ小腹が空いてきたというわけで
台南といえばの名店・度小月へと向かいます


度小月の旗艦店

台南坦子麺の名店というか、まずここだよと
お勧めされる、非常にポピュラーなお店であります
ちゃんとしたものも食べないといけないと
張り込んだというほどでもないけど、
先だっての食事が失敗だった仇をとろうと
意気込んだのであります

さすが旗艦店、たぶん本店という意味なんでありましょうが、
なんか豪華なつくりの店内で、中国趣味のよい雰囲気でありました
テーブルに座ると、日本語解説のはいったメニューも出てきて
いや、そもそも、店員さんが日本語しゃべるしなぁと
そんな按配で、安心して注文できたのであります


そして、待ちに待った坦子麺+煮玉子 65元

頼んで、出てきて思ったのは
小さい
という感想でありました
玉子が大きいのではなく、器が小さいのであります
ボリュームがあればいいというものではないと
早速食べてみますと、これがまぁ、すごい美味しい
これは日本人好みきわまった感じだと感嘆
ニンニクがよく効いてて、
ぷりぷりの海老と肉のそぼろがうまいうまい
思わずお代わりを所望したくなるところでありました
すばらしい、これは本当に食べておいて損じゃないというか
食べておくべきだなと、大満足


続いて、睡蓮の茎炒め 90元

これを食べたかったんだと、わくわくして食べたのであります
名前のとおり、睡蓮の茎というか、若い芽を
これまたたっぷりのニンニクで炒めたものであります
しゃきしゃき、というか、ぬぎぬぎというか、歯ごたえが見事ですごいうまい
こいつも大当たりでありました
台南を堪能したなどと、一人悦に入りつつ
緩やかにすごして、お会計のときに、サービス料を取られていることに気づき
レストランは違うなと、ちょっと慄いたのはよい思い出でありました

さて、腹ごなしというでもないけども
観光地をめぐって歩こうと、近くにあるという林百貨店へと向かいます


林百貨店(はやしひゃっかてん)
昭和の遺構でありまして、林(はやし)さんという方が経営していた百貨店で、
建物をリノベして、今また、林百貨店(はやしひゃっかてん)の名前で営業中との由


店名の入った帆布袋

レトロこのうえないエレベーター

何階建てだったか忘れてしまいましたが、
一階一階、あれやこれやと見て回って
なかなか楽しんだのであります、
百貨店といっても、現代のデパートのように広くなくて、
ほどよい空間で、さまざま、おしゃれ小物や、洋服なんぞが売られていました

さらに屋上に出てみますと、食堂というか
ちょっと食べられるお店なんかもあり、さらには


昭和のビルといえば、屋上に鳥居

というわけで、空襲で焼けたというか、崩れてしまったそうですが
石造りの鳥居もありまして、なかなか趣深いのでありました


鳥居の奥にあったお賽銭

お賽銭に日本の小銭も混じっているあたり
面白いなぁなんて思ったのでありますけども
お稲荷さんが祭ってあったことはわかっているようで
林百貨店のお稲荷さんグッズみたいなのも売られていて
なかなか楽しげだったのであります

と、まぁ、非常に台南を観光しているという気分を
たっぷりと味わいつつ、台南市内を経巡り歩いていきます

台灣縦断旅行記 10 祀典武廟で三国志蜀三昧

2016-09-09 21:25:46 | 台灣縦断旅行記(2016)
さて、赤崁楼から外に出て、通りをはさんだ向かい側に
レンガの壁が連なっています
赤崁楼に対して背を向けている感じの建物で
通りからはまるでわかりませんでしたが、壁をつたって回り込むと


祀典武廟、いわゆる関帝廟でありました

レンガ造りの壁の内側に、みっしりという感じで、
狭い土地に無理やり詰め込んだような
なんともいえない不思議なつくり、
月下老人や、その他の神様も祀られているので
なかなかステキだと、あっちこっち見て回ったのでありますが


おそらくは関羽、こと、關聖帝君
関の字が難しすぎて、変換できないのであります
ありがたいので、手をあわせて線香を手向ける

入り組んだというか、二つ、三つくらいのお寺が合体したようなつくりで
ちょっと迷路っぽいというか、迷宮っぽい雰囲気で
夜中だと、怖くて近寄れないだろうななどと
いらんことを考えて一通り見終わったからと外に出れば


馬使爺祀典武廟
この名前については、違うかもしれない
日本語サイトを見ていても、この場所が正殿であるとか
違う名前だとか、あれこれ書いてあってわからなかったんだが
もう一つ、関帝廟があったのです
小さいお寺ながら、ここで衝撃の出会いをしたというか
関帝廟を楽しみたいならば、絶対にこっちの寺に入るべきであります


入り口に「赤兎」の文字
どうやら、ここの関帝廟は愛馬「赤兎馬」を祀っている
なんだろうかと不安に見ていましたら、

爺さん「好好!」
私「!」
爺さん「☆○△□~~!!!!」

全くわからない、台湾語か中国語かもわからないが、
凄いテンションと早口で、台湾人と思しきおじいさんに
喋りかけられて慄く、ここでとりあえず

私「てぃんぷーとんつぉんうぇん、たいぃー(听不懂中文台語)」

「中国語、ないし台湾語わかりません」と言ってみたんだが、
多分発音が悪かったんだろう、さっぱり通じた様子もない
だけども、喋り止まない
とりあえず私が中国人ではないことだけでも伝えようと

私「ニッポンジン、ジップンラン、リーペンレン」

と、知っている限りの日本人感を出してみたところ、
なんとなし通じたようで、「あー、俺も日本語わからんわ」的なことを
言われたような気がするんだが、だからといって
おじいさんの話はまったく止むことがなく、
この廟の案内を30分もしてもらったのでありました
凄いな、親切すぎるだろう、全く理解できてないのに…

こうなると、私もがんばって理解しようと身振り手振りと
辛うじて聞き取れる単語なんかを頼りに、あれやこれやと聞いて、
身に着けていたものに、なんかご利益があるおまじないをしてもらったり
えらい仲良くなったというか、楽しませてもらったのでありました

で、この赤兎馬寺院ですが

多分手前が関羽、奥が赤兎馬
先ほどの門をくぐったところに、こんな感じで祀ってあったんだが、
お爺さんに連れられて、「こっちに来い、こっちだ」と
わからない言葉で言われて、ほいほい付いていき
奥まった裏口めいた場所に入っていますれば


桃園の誓い
桃園って、そういや台灣にも地名があったな


関羽

劉備

張飛
随分立派な像が立っているじゃないか
流石にこれはわかると、反応して喜ぶと
これがわかるのかと、爺さんも喜んでくれて、なんだか嬉しい
さらには、


関平

周倉
そうそう、関羽、関平、周倉はセットで祀られると
以前に松山で訪れたお寺にて発見したそれが
ここでも、随分立派な像というか人形というか
大きなそれで確認ができたのでありました
なんだろう、物凄くテンション挙がって楽しめたのである

なんかわからんが、俄然喜んでいる私の様子を見て
爺さんも、案内した甲斐があったとそんな満足げな顔を残し、
名残惜しくも別れたのでありました
大変喜ばしい出会いであったのだが、
まったく通じ合わなかったのが申し訳ない気持ちで一杯であります

言葉は、追い込まれると出てくるけど素地がなければ無理ですね
だけども、喋れなくても伝わるものですね

台灣縦断旅行記 09 台南赤崁楼

2016-09-06 19:34:25 | 台灣縦断旅行記(2016)
タクシーで40分ほど、名所・赤崁楼(チンカンロウ)にやってきました


タクシー道中はなかなか楽しいことで、
前回の話の通り、たまたま通りかかったタクシーを捕まえて、
助手席に乗るという話になったのでありますが
運転手が、車内テレビを見ながら運転するから
凄い危ないというか、超怖い
「前を見てくれ」という台湾語を学んでこなかったのを
激しく後悔したわけでありますが、さすがプロというか
当たり前のようにすいすい抜けてたどり着いたのであります
265元でした、1000円くらい?安いなぁと思うんだが、
考えてみると日本でもほとんどタクシー乗らないや

ちなみに、行き先については「チンカンロウ」と
カタカナで発音して通じたので、おおよそ問題なかったようであります


チケット購入50元なり

さて赤崁楼ですが、正直なところ
ちゃんと調べていないので、オランダ統治時代に建てられたのか、
誰がそもそも居たのか、さっぱりわかっていない
うろ覚えでは、オランダが建てて、鄭成功が奪取して、
その後台南市の市長官邸みたいになっていたと思います
嘘かもしれないから、ちゃんと調べましょう


台南市長の胸像、日本人でありました

ただの邸宅に50元は高くないかなどと
つまらないことを思っていたのでありますが、
どっこい、見所たっぷりというか、結構敷地内が広い


窓からは、やしの木が見えて、まさに南国


当時のままの城郭というか楼閣
レンガ造りが戦争の傷跡とともに残っています

離れみたいなところもありまして、
そっちの図書室みたいなところをふらっと覗いてみますれば


日本語の辞典が

完全に日本語である

と、なかなか昭和というか、ありし日の台灣と日本の関係を
少しだけ感じることができた、ステキな時間だったのであります
割と真面目に観光をしたわけでありまして、
この敷地の近くには、名店・度小月の出店があったり
夕方には夜市めいた活気が出たりと
なかなか楽しげなところだったのでありました


そして、おしし
お尻の穴がついているのがポイントであります

台灣縦断旅行記 08 抹香鯨と四草砲台

2016-08-29 20:56:08 | 台灣縦断旅行記(2016)
マングローブを堪能した後、この半券を持っていくと
無料で見ることができる、マッコウクジラの標本展示館に行きます


抹香鯨!漢字で書くと趣深い

この四草生態文化圏や、近隣の港で手に入った
様々な水生動物の剥製標本が展示してある
公民館の町内紹介スペースのようなといっていいのか
そんな按配であります、さほどに広くないけど
標本の数が多い、しかも、結構乱雑である


結構な種類の蟹&蝦
イセエビもいたのでありました


海亀と謎の鳥、このほか、朱鷺と鷺もいた


そしてメインのマッコウクジラの骨格標本
相当大きいものでありましたけども、
お約束通り、台灣的リボンが可愛らしい
別に祝日とかでもないんだけども、華々しい

絶対見なくてはならないと、そんなことは全くないのですが
物静かで、鄙びた感じがステキでありましたので
マングローブツアーで興奮していた気持ちを静めて
心穏やかに見てまわったのであります
ここらで、いい加減にお腹が空いたので
近くにあった、食堂アーケードみたいなところへ移動します


満開の鳳凰花

アーケードが、青い透明な屋根だったので
ちょっと色合いがおかしくなったのでありますけども
食べ物ならなんでもいいやと、テケトーに頼む


総合煎(ゾンハーチェン) 60元

魚丸湯(ユーワンタン) 30元

まったく食欲そそらない色彩になっておりますが、
まぁ、食べられるなぁという具合で、正直はずしたというか
観光地で、テケトーに選ぶというのは禁忌だなと
改めて思い知った次第、決してまずいわけじゃないんだが
台灣来て、貴重な一食をこれに使ったのは失態でありました
ただ、写真でまったく伝わらないけども、
これが二つとも凄い大きい、量はとんでもなかったのである
食べ終わってから、最後の観光スポットへ歩く


四草砲台

マングローブに侵食されているけども
これがおそらくは砲台跡

どういうものなのか、全くわかりませんが
ここに砲台があって、海岸線を守っていたと
まぁそういうお話でありまして、
オランダ相手に使ったのか、日本軍が作ったのか、
そのあたりは調べようとすらしてないのでわかりませんけども
古跡として紹介されていたので、ずずいっと見てきたのでありました
この塀の向こう側が、普通に幼稚園だったんだけども
それはそれでいいんだろうかな

そんなわけで、すっかり四草地区を満喫という
台南でいきなりそこかよ、というルートながら楽しみきったところ
さて、台南中心地に戻ろうかとバス停に行ってみますと

バスが、行きしかない

…。
行ったきりとか、ちょっとどうかしてるだろうよ
流石に焦ってしまったのでありますが、
運良く、本当に運良くタクシーがやってきたので
必死で捕まえて事なきを得ました
というか、台灣で初めてタクシーに乗ったのであります
すでに時間も13時30分と、随分経過していたので
当初予定していた、安平老街はあきらめて、赤嵌樓へ向かいます

台灣縦断旅行記 07 四草緑色隧道竹筏

2016-08-23 21:19:05 | 台灣縦断旅行記(2016)

いよいよ、紅樹林(マングローブ林)の緑色隧道へ


チケット売り場にて
手書きボードが、嫌な予感を増幅させる

実際は到着と同時にこちらへ向かったのでありますが、
上記の写真の通り、どう見てもチケット売ってない、
漢字から類推するに、雨ふりすぎて、
水位が上がっててトンネルを通れないとか
そういう感じなんだろうかしら
不安にかられて、係の人に尋ねてみようと思うんだが
折り悪くお昼だったらしくて

「便當!便當!」

などと、弁当売りのおっさんがやってきて、
スタッフが、車座で飯を食いだしたりしているので
なんというか気が引けるというか、聞ける状況じゃねぇなと
ひるんだのでありました
しかし、雨が止んで、トンネルを外から見てみると
クルーズが進んでいるようにも見えるのでもう一度突入


あっさり、チケット購入成功 200元

待合室、蚊避けに関する注意喚起が
だいたい意味がわかるので楽しい
横には、干潟に住んでいる生物紹介がかかっていまして、
ムツゴロウなんぞもおりました

待合室で待つこと15分ほど、
ちょうど、私の目の前で一つの団体が終わったので
ラッキーなことに先頭で乗ることができた
こいつが、滅法幸運なことでありまして
かぶりつきポジションで、トンネルへ向かうのでありました


途中で行き交った筏

私が乗ったのも、この船と同じようなものでありまして
この先頭で、写真の通りの傘をかぶって、
配布された合羽をかぶって川を進む
行き交う船とは手をふりあって、なんだか楽しい


先頭からの風景

謎のお墓?

ガイドさんは中国語で解説、
途中、何度か笑いが起こっていたので
かなり面白いことを言っていたと思われますが、
さっぱりわからないので、ひたすらマングローブのトンネルを見守る
途中、名札のついた大きな木がいくつか見られて
その解説なんぞもなされつつ、ずいずいと船が進みます
この日は、注意書きにあったとおりに、
水位が相当高かったようでありまして、
途中で、枝に頭をぶつけたりして
なかなかスリリングだったのでありますが
待ちに待ったトンネルタイムでは


これが紅樹林隧道!
真剣に感動した、ため息を漏らしたのであります
写真では伝わりませんが

余談ながら、隧道(ずいどう)という単語が、
日本語でもトンネルの和名というか、漢名として使われていると
台灣で初めて知ったわけでありました
考えてみると、滋賀から京都に向かう途中
東山隧道という場所があったなと思い当たったのですが
ずっと「たいどう」だと思っていたので
無知とは恐ろしいことであります、ずいどうずいどう

このほかにも素晴らしい自然風景に圧倒されて
一人で大興奮して、30分ほどのトンネル散策を終えたのであります


小さくてわかりづらいが、シオマネキが居た
片方のハサミが凄い大きい蟹であります
あと、珍しいイトトンボだとか、謎の魚、鳥などなど
様々に見て楽しめたのでありました

いかんせんアクセスが悪いので、台南いったら必ずとまで
お勧めできないですが、個人的には満足度が相当に高い
よいイベントであったと思うのであります

台灣縦断旅行記 06 四草生態文化園區の四草大眾廟

2016-08-18 21:14:21 | 台灣縦断旅行記(2016)

やってくる99路の巴士(バス)

こいつに乗って移動開始であります
目指すのは、表題の通り「四草生態文化園區」
知る人ぞというほどマイナーではない、
台灣でマングローブトンネルといったらココと
有名な観光地であります
ただ、凄い遠い、そしてアクセス不便なので
あんまり行った人がいないと聞いた場所であります

ここで、バスに乗り込むわけですが、
台灣鐵道同様に悠遊カードが使えるので、ピッと通す
9元なりと出て、安いなぁなどと思っていると、

運転手「チュウナーリィ」←凄い大きい声
私「は?ちうなーりー?」
運転手「是、チュウナーリィ!」

えらい剣幕で言われるのだが、なんだかわからん
「チウ」というわけだから、さっきの9元(チウエン)について
なんか言ってんだろうかと不思議な顔をしていると

運転手「Where are you going to?」
私「あー、去哪里(チュウナーリー・どこいくの)!」

と、まぁ実際は後から調べてわかったんですが、
あわててメモ用紙を取り出して、四草うんぬんと書いてみせると
特に何もなかったように座れと指示されたのでありました
こういう初歩的なやりとりくらい覚えておきなさいと
海より深く反省であります
おかげで、完璧に覚えたよチュウナーリー
そんな出だしながら、バスは快適に進んでいき
どんどんと郊外へ、1時間くらい乗ってたんだろうか
無事到着したのであります


四草大眾廟
日本漢字なら、大衆廟でOKだそうであります
読み方はわからん

すぐにでもマングローブトンネルにと思っていたのでありますが、
おりからの雨のせいで、どうも決行してないっぽいと
がっくりうなだれて、仕方ないのでと廟見学を始める


きわめて立派な廟でありました
凄い広いし何よりもかっこいい


太極


立派な天井絵
虎や龍にまたがっているので、神様なんだろうが
よくわかりません

かなり広々としていまして、あまり人もいないから
ゆったりと見てまわり、せっかくだからと線香かざしたりして
あれこれと楽しんだのであります
そうこうする内に雨が止んでまいりまして裏庭へ出てみる


裏庭が小高い丘みたいになっていて散策にステキ
遠めでもわかるとおり、木々に蘭がゆわえつけてあります


そして、ゆわえつけてある胡蝶蘭の数々
全部本物の花だから恐れ入るのであります
台灣は花の都でもあるなぁ
などと、一人男がうろうろしているのもおかしな感じだが
あまり気にすることなく、見晴らしのよいところまで移動


大きな干潟
四草生態文化園區の主役ともいえる、
様々な生き物が生息している自然公園的なものであります
奥の緑もそうですが、写ってない手前に
目指すマングローブトンネルが存在する

一度あきらめたものの、小雨になったから
マングローブツアーを再開していないかと
乗り場のほうへと向かってみるのである

台灣縦断旅行記 05 台南到着、雨

2016-08-16 20:30:07 | 台灣縦断旅行記(2016)
台南への移動を開始します


ちなみにまだ台北の月台(プラットホーム)であります
新幹線の隣にいた、多分、自強號

前日予約しておりました新幹線に乗り込む
もう一本前のに載りたかったけども
予約が前日の時点で満席とのことで断念
8時30分頃出発の新幹線で移動開始であります


新幹線車内
完全に新幹線だ、この安心感たるや

さて、台南に移動するわけですが、
高鐵台南駅で乗り換えが発生します
今回の旅で、やたら高速鐵道を使ったわけですが
いずれの都市も、メインの地域には
別途台灣鐵道に乗り換える必要がある
あら、初心者なのに乗り換えとか大丈夫かしら…
未だにJR大阪で地下鉄乗り換えに往生して、
気づいたら西梅田に出ているような私でありますが
念入りな予習の末、沙崙站で乗り換えと理解し実行


調べてみると駅構内で繋がっているという話でしたが
案の定迷った挙句外に一度出て、
無事案内板を発見し急ぎ移動、ここの乗り換えが結構タイトで
大変でありました


ちょうど入ってきた台灣鐵道に乗って移動開始であります
移動先が、いわゆる「台南」であります、台南站
地図で見てみますと、かなり離れているので
なかなかおっかなびっくりでありましたが
25分で無事台南に到着、沙崙站-台南站で25元、
なんと悠遊カードが使えるのですこぶる快適でありました


台南站前にある、鄭成功像
台南、いや、台灣の英雄といっていいんだろうか
歴史上、きわめて重要な人物であります
やたら日立の看板が今回目に付いたんだが、
台灣でシェア高いのかしらん
とんでもない雨が降ってきて、なんとなし
前途が思いやられると感じつつも、
テンションを挙げてバスを探します

駅前が混雑しているというか、
雑多な感じでありまして、ロータリーが入り組んでいて、
大きな通りの反対側に移動するために
一度、地下道を通る必要があるとか、
まぁ、なんとなし歩いたけども、よく理解できたな私と
褒めたい感じではありましたが、
地下道内で、学生さんがラッパ吹いていたり、
なかなか自由な感じでありました


到着したバス停、ここで便数の少ない99路に乗り上げて、
台南の端っこまで移動をするのでありました
このバス停が結構立派なもので、
次々とやってくるバス停の位置が知らされたり、
時間のアナウンスがあったりと心強いそれでありました
台灣のバスは意外と乗りやすいのかもなんて
思ったりした雨であります