
マイクを立てるわけですが、これがなんとも奥が深い。
ピアノの音は、どこで聴いているかといいますと、
当然、弾いている本人、リスナーそれぞれ、皆、違うわけですよね
。
ピアノは、物理的に弦を叩いている位置も左右に移動しますし、であれば、曲やプレイの内容にもよって変化するわけです。
これを数本のマイクで記録するわけですが、マイクの位置、向き、高さ、それこそ、マイクの機能的な音質、今度は、それを受けるミキサー卓や録音機器の性能も関わってきます。そして、当然ピアノそのものの音質にも関係します
。
実は、変な話ですが、レコーディングというのは、耳で聴いたままの音が録れることは無いのです。全て、マイクを通して、何等かの処理がされた音を、僕たちは聞いています。ですので、ライブ、さらに言えば、目の前で弾いている音というのは、絶対に、そのままの音では記録には残せないのです
。
(ライブもマイクは通ってしまいますので、この点では、同じです)
生であること。
本当に、まさにプライスレスな、そして記録できないのですから、二度と聴けない、とてつもない価値があるものなのですよ

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ではー。