デンゼル・ワシントンが、アカデミー主演男優賞を受賞した「トレーニング デイ」
(2001)のアントワン・フークワ監督と、13年ぶりに再タッグを組んだアクションサ
スペンスです。
元CIAエージェントのマッコール(デンゼル・ワシントン)は、昼はホームセンター
で働く、ごく普通の真面目な人間として生活していました。
ある夜、なじみのカフェで娼婦の少女テリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出会
い、彼女を操つるロシアンマフィアの非情さに、体の中に眠っていた正義感が
目を覚まして行きます。
かつてのマッコールは、身のまわりにあるあらゆる物を武器として使い、警察で
は解決できない不正をこの世から瞬時に消してしまう「イコライザー」(どんな物
でも武器にして相手を倒す男)と呼ばれた男だったのです。
マッコールは再びイコライザーとしての仕事を遂行して行きます・・・。
今回も胸のすくような痛快役ですが、デンゼル・ワシントンはどんな役をやっても
ちゃんとその役柄にはまる不思議な俳優で、今回も温厚な読書家が、事あれば
痛快に暴れまくるという面白味を味わえます。
後半は演出が少々粗くなり調子が落ちますが、前半は特に面白いです。それに
しても強いのなんのって、相手が弱すぎるのかもしれませんが・・・。
クロエ・グレース・モレッツは初の娼婦役ですが、彼女の持ち味は出しているし、
とてもいい共演者ぶりでした。中々楽しい一本ですよ。
「グローリー」や「ペリカン文書」など若い頃のデンゼルも精悍でいいですが、年齢を重ねていぶし銀のような魅力が加わった気がします。
また、昔からラブシーンをほとんどやらないので、ストイックでかっこいい。
デンゼル・ワシントンは素晴らしい歳を重ねていると私も思います。
まだアクションも出来るし、これからの活躍が更に楽しみですね。