映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「ベトナムの風に吹かれて」

2015年11月03日 | 日記

  

 

    ベトナムに在住し日本語教師として働く日本人女性・小松みゆき氏が、認知症の

    母との暮らしをつづった「越後のBaちゃんベトナムへ行く」を基に、フィクションを

    交えながら松坂慶子主演で映画化した人間ドラマです。

 

    主人公の母役に草村礼子が扮するほか、奥田瑛二、吉川晃司、柄本明らに加え

    て、ベトナムの俳優さんも多く出演しています。監督は「ヒポクラテスたち」「津軽百

    年食堂」などの大森一樹。松坂慶子が好演だし、草村礼子はすさまじい演技を見

    せてくれていて、これだけでも見ものですが、ベテラン大森監督の手によって、一応

    上手くまとめられているように見えます。でも正直言って原作をふくらませていると

    言えば聞こえがいいのですが、あれもこれもとテーマを加え過ぎ、消化不良を起こ

    しているきらいがあります。厳しい老人介護の挿話はよく描かれているのですが、

    そのためにほかの挿話が吹っ飛んでいる感じでもあります。良心作だけにそのあ

    たりがとても惜しい作品です。

 

 

コメント (2)
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