人気シリーズ「トランスポーター」の6年ぶりとなる4作目です。主人公は天才運び
屋で、彼のドライビング・テクニックでどのような場所でも自在に駆け抜けるかが興
味の的なのです。
前作までの主演はジェイソン・ステイサムで、彼をアクションスターに押し上げたシ
リーズでもありますが、今作からはイギリス出身の新鋭エド・スクレインが演じ、彼
のお父さん役を演じるレイ・スティーブンソンと共に活躍しています。
製作・脚本はリュック・ベッソン。監督は、ベッソン作品の編集を担当し、「フルスロ
ットル」で初メガホンをとったカミーユ・ドゥラマーレです。
シリーズものは今回くらいになるとネタ切れ状態になるのが常道ですが、本来の魅
力が薄れて普通のアクション作品になった様相で、脚本も弱いし、ジェイソン・ステイ
サムの交代も大きな魅力ダウンです。
物語の背景となるコート・ダジュールの風景は素敵なのですが、お話自体がショボ
イし、謎の女性たちのたくらみが、中々上手く見る側に伝わらないのもマイナス点の
一つです。
このシリーズもそろそろ終わっていいのではと思いながら見終わりました。