映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「人生の特等席」

2012年12月04日 | 日記

   

     久し振りに映画の感想です。
     イギリスから帰って最初に見た映画が「人生の特等席」でした。
     2008年の監督・主演をした「グラン・トリノ」の公開時に、イーストウッドは俳優
     業の引退を明かし、もうその雄姿が見られないと思っていたところ、4年ぶり
     に銀幕復帰を果たしたドラマで、中々見応えがありました・・・。

     大リーグの伝説的なスカウトマンとして知られるガス(イーストウッド)は、年齢
     のせいか視力が衰えはじめています。
     それでも引退する気がないガスに対して、球団フロントが疑問を抱き始めるの
     でした。
     苦しい立場のガスを、長年離れて暮らしていた娘のミッキー(エイミー・アダムス)
     が手助けすることに。
     不器用なほど娘に接することが出来ないガスに対し、娘は娘で幼いころ父親に
     捨てられた?というトラウマを抱えており、そんな親子に雪解けはあるのか、そ
     していろんな事が起こります・・・。

     イーストウッドは枯れた演技で見せてくれますが、監督は「マディソン郡の橋」
     以来120年近くイーストウッドのもとで映画製作を学んだロバート・ローレンツで、
     正攻法の堂々たる演出で合格点ものです。
     更に撮影のトム・スターン、美術のジェームズ・J・ムラカミら、イーストウッド組
     のスタッフが集結していい効果をあげています。
     思ったより良かったのが娘役のエイミー・アダムスで、決して美人ではなくスタ
     イルもいま一つですが、妙に存在感があって彼女の起用も成功の一要素です。

     お話自体が判り易く、父親の野球に対する愛情や、親子の情とか周囲の仲間
     と交わすユーモアも心地良く、私は大好きな1本です。


      PS: 今まで私が見た際の映画館客数を書いていました。途中から入ってきた
         人数だとかそれなりの苦労はありましたが、正確な数字だったと自負し
         ています。
         でも最近は考えが変わり、映画興行の衰退を証明する以外のものでは
         ないと感じるようになり、今回から客数を削除することにしました。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする