映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「その夜の侍」

2012年12月13日 | 日記

   

     「THE SHAMPOO HAT」は、市井の人々を丹念に描く手法で熱狂的なファン
     を持つ人気劇団で、その全作品の演出・出演を手がけてきた赤堀雅秋が、
     岸田國士戯曲賞にノミネートされた同戯曲を自ら脚色・監督した作品です。
     そんな意味合いで私も期待して見たのですが・・・。

     鉄工所を営む中村(堺雅人)は、5年前に妻(坂井真紀)をひき逃げ事故で亡く
     して無気力な日々を送っています。一方、ひき逃げ犯の木島(山田孝之)は2
     年の刑期を終えて出所します。
     中村は五年目の妻の命日に犯人の木島を殺し、自分も死のうと思い立ち、匿
     名の脅迫状を送りつけながら包丁を忍ばせ木島を付け回すのでした。
     そして中村の妻の命日に二人はついに対峙します・・・。

     堺雅人がいつものカッコ良さと軽妙さとは打って変わって、分厚い眼鏡をか
     けた風采の上がらない男を演じます。
     俳優は色々な役柄をやってみたい気持ちは判らないでもありませんが、これ
     だったら堺を起用しなくても良かったと思います。つまりあまり成功していない
     という事で、付き合う山田も似たり寄ったりです。

     それよりも演出を期待した赤堀雅秋監督の出来がいただけません。映画とし
     てのスムースな流れが一向に感じられないまま終わってしまいました。
     舞台ではともかく、映画の演出はそんなに簡単に誰でも出来ない見本のよう
     な出来です。結末も中途半端で説得力がなく、題名の"侍"も意味不明のまま
     だし、私的には見るところがほとんど無かった作品でした。残念。


コメント
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