今日は「大映株式会社宣伝部 その2」を書くつもりだったのですが、本日公開
の「インモータルズ」を見てきましたので、こちらを先に書かせていただきます。
「インモータルズ」はインド出身の監督ターセム・シンが、「300」の製作陣と手
を組み、紀元前のギリシャ神話を題材にした作品です。
神々の頂点に君臨するオリンポスの主神・ゼウスは、人類の平和と繁栄を願っ
ていますが、ゼウスの不安をかき立てる不遜な男、ギリシャを滅ぼし世界征服
を目論む悪の王・ハイぺリオンが出現します。
悪王の暴虐な蛮行を阻止するべく立ち上がった勇者こそが、ゼウスに選ばれた
人間テセウスでした。
テセウスはハイペリオンに母親を殺されたことも重なり復讐を誓うのですが、そこ
に併行して、遥か昔から続く光の神々と闇の神々の戦いもエスカレートして・・・。
まず、見ていてどうしても入り込めないのが物語の陳腐さです。
いくら紀元前の神話の世界と言えども、人と人との戦いならまだしも、神と神同
士が血で血を洗うような残虐極まりない戦いを行ないます。
退屈な話と相まってアクションシーンも胸がスーッとしないし、面白さが感じられ
ないのが我ながら不思議でした。
俳優陣では主役のテセウスに抜擢されたヘンリー・カヴィル、テセウスの運命と
深く関わる巫女パイドラには「スラムドック$ミリオネア」のフリーダ・ピントは、二
人とも普通の出来ばえでしたが、強烈な悪キャラを演じたミッキー・ロークと、ゴー
ルドを基調としたオリンポスの神々の衣装を担当した石岡瑛子の手ぎわがとても
印象的でした。
私はこの作品も敢て3Dで見たのですが、この程度だと2Dの方がマシです。
神の怒りのせいか、神の加護が無かったのか、初日1回目の客数は18人でした。