Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

プノンペンも2週間が過ぎて

2006-02-20 | Asia&Cambodia
はあー。
体調ダウンしてます。
原因はわかっている。あれだけ選り好みせずに食べていたら、そうなるだろうよー。
カンボジアに限らず、何度も経験済みだけど、経験する度にしんどいものです。
日課のように市場をほっつき歩いていたのが、今はあの熱気のある匂いに当たるのがどうもだめで、遠ざけている。
勉強はおろか、体を動かしてどっかに行くのにも勇気がいる。

胃腸をやられると、体力そのものが衰えて、そして心もか弱くなってきて、生のプノンペンは身に堪えてくる。
まわりを見渡してみると、みんなパートナーや友達と一緒に旅行してたり、知り合っても次の場所に移動していくから結局は一人ぼっち。
一人で来てるんだから当たり前なんだけど、この事実がこういうときには急に堪えてくるのだ。
私がおしゃべりをするのは結局、宿の人たち、市場の人たち、モトドップ(バイクタクシーのドライバー)が主で、話す内容も似たり寄ったりになってくるのが我ながら鼻についてくる。
ボキャブラリーだってそう増えてないし。
自ら行動的でなければ、誰かと知り合ったり、言葉を交わしたりという行為も減る。
それに、今はそんなエネルギーもあんまりないし。

かつて、初めてのインド旅行の際にやはり胃腸をやられ、帰国後そのまま東京で入院していたときに、普段はあまりそういう心配を口にしないような故郷の父が電話口で「もう行くな~」って、半泣きだったのを思い出したりする。
「えーまた行こうと思ってるよ」などと親の気持ちも察せずに答えてしまったのを思い出すと、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
そんなことをしんみり思い出すくらいだから、やっぱり今の私、か弱くなっているよー。

そんな時のお助けに、今朝は少しばかり快適隔離空間を求めて、王宮の裏、240ストリートにあるデリカフェ「ザ ショップ」に行ってきました。
チャバタとかフォカッチャとか、穀物がいっぱい入ったプチロールとか、パン類が素敵で、カフェオレも大きめのカップにたっぷり。
従業員もきびきび。
半オープンエアーで、天井にはもちろんファンが回り、植え込みのグリーンも心地いい。
小麦粉なんかも輸入したのを使ってそうだな。
味や感触がまったく違う。

そもそもこちらでごく一般に売られているバゲットは、ナイフを差し込むとふにゃふにゃとつぶれるような、空気のやけに多いバゲットなのだ。
とは言え、どこのどんなバゲット屋でも、炭火で温めてから供するところが心憎いのだけど。
一度、このバゲットでフレンチトーストを作ってみたことがあったが、ミルクと卵の液につけた途端に形を留めなくなってしまった。

まあとにかく、快適なカフェでしばらく本を読んだりして、今朝はおかげでいいリハビリテーションな時間を過ごせたのでした。

さらに転地療養を言い草に、南部の海岸地方シアヌークビル行きを検討しています。
水着もこんなときのために持ってきてるし。
雨季にこの町で過ごして、人気もまばらで、さらにさびしい時間を過ごした前回の思い出がある。
そういえば、あの時も体調こわしてたんだったなあ。
しかしプノンペンの喧騒から離れて数日のんびりするのに、うん、今かなりの魅力を感じることよ。
私の腹をこわした愛憎プノンペンにも少し距離をおきたい。
シアヌークビルなら、日本食レストラン「空海」で新鮮なシーフードもいいなあ、なんて自分の胃の状況を省みず、思いは広がる。

旅は体力勝負です。。。






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