Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

今夜はにんにくシェフ??

2006-07-18 | Cafe Topinambour
世界の伝統的な種を輸入販売している種の森に呼ばれて行ってきました、
ガーリックフェスタ~!!

なんと今回種の森ではにんにく20品種を試験栽培したのだ。
最初は11種類の食べ比べ大会、と聞いていたのに、いつのまにか倍近くに増えていた。

口臭対策として、牛乳、フレッシュミントとパセリ、りんご、黒砂糖がテーブルには並んだ。

まず、品種名を記した小皿に、にんにくの玉、そして粗いみじん切りにしたフレッシュなにんにくをそれぞれ盛って、味や香りを聞く。
あまりのフレッシュな刺激に、胃が痛くなる人続出。

それだけ食べたり匂いをかいだりしていると、だんだんこちらも感覚の麻痺が増大していったが、大差ないだろうと思っていたわりには、品種によって微かながらも特徴の違いがあるのが面白かった。
そして若いにんにくの薄皮の美しいこと!薄紫の皮をまとって、中には丸々に太ったカブトムシの幼虫のような、クリーム色の果肉がつるん、と出てくるのだ。

大粒、小粒、それなりに用途がありそうで、素敵。
大粒ならば皮が向きやすいし、小粒なら使いきり小分けパックみたいでこれもいい。
私はよく小粒を包丁の背で潰して、皮ごと料理に投入する。後で皮ははがれてくれるから問題ないのだ。
大粒納豆も、小粒納豆もそれぞれにおいしいなって思うのと似てるか。。。

さてどの品種をベスト3にしようか、というところまで行かないうちに、私たちの関心は、悲鳴をあげる胃を癒す、にんにく料理にシフト。
食べ比べ生にんにくの小皿群は、ひとけのない上座の別席にさっさと移されてしまった。

種の森の自然農の畑、「出多良芽農園」で小雨降る中収穫したお野菜やハーブを使って、つくった料理はこんな感じでした。

ガーリックフェスタ メニュー

がらり酒

謎の島、謎の果実のお酒。

出多良芽農園と地元産野菜を生で、にんにくアイオリ風ディップで

きゅうり、三色いんげん、黄色いトマトと赤いトマト、中が白いビーツ、ナスタチウムの花と葉を、レモンの酸味が利いた卵黄なしのとろりソース(ソース・オンブリーヌ)で。

石焼野菜

石焼鍋で焼いたにんにく、じゃがいも、ビーツ、なすをレモン塩こしょうのソースで。

ケールのコンソメスープ

にんにくを使わない、オアシスのような癒しのスープ。

夏野菜の香草パン粉オーブン焼き

紫たまねぎ、ナス、ズッキーニ、じゃがいも、間引き人参、三色いんげんをトマトで煮からめて、バジルとパセリににんにくのみじん切りと、にんにくフレーバーオイルがたっぷり混ざったパン粉をかけてこんがり焼きにしたもの。

台湾ノスタルジーの高菜と大豆ミートのそぼろ

自家製高菜漬けとアリサン名物商品「ジャックの豆ミート」を使った中華風そぼろ、山椒の風味とクコの実をアクセントに。


発芽玄米と白米のごはん


秩父「くろうさぎ」のバゲット、よつばバターでつくったガーリックトースト

フルーツの盛り合わせ

クスクスのミルクココプディング、カルダモンとシナモンの風味

ミルクっ気を摂取して、匂い対策に励みたい。。。


生で食べるにんにくと料理したにんにくでは、にんにく料理の方が食欲をそそる、ということがよくわかった夜でした。
参加者一同の、明日のお口のエチケットが、気がかりです。

種がらみの話題ついでに、かつて翻訳チームに参加したものを紹介したい。
種を自分で採って、発芽させ栽培し、収穫し、食べるための実践お役立ち本。
私は当然ながらマメ科野菜を主に担当。

自家採種ハンドブック―「たねとりくらぶ」を始めよう

現代書館

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