Yoshi Veggie & Salon de Topinambour

自然な暮らしとナチュラルフード、地球の多様な食文化を愛する、旅する植物料理研究家YOSHIのつれづれ

yabuyabu

2005-12-03 | 季節の横顔・お野菜の横顔
やぶやぶがすきなんです。
嫌われ者の帰化植物は繁り放題好き勝手。
誰も入っていかない、入ったら最後、
種がびっしり衣服について、とげで身動きがとれなくなる。

やぶやぶをぽーっと見てるのが好きなんです。
子どもの頃読んだ野ねずみの家族の物語はきっとこんなやぶの中で展開する。

このやぶやぶ周辺だけでも見えるのは、
ブタクサ
ススキ
セイタカアワダチソウ
カナムグラ
キバナコスモス
ヨウシュヤマゴボウ
ヘクソカズラ
ヤブガラシ
クズ
ヨモギ
野ばら
ヒメジオン・・・

キクイモだって生えている
そしてもっとちいさな下草やコケが幾種類も生えてるに違いない。
その下にはミミズやモグラやムカデが暗躍してるんだろう。
中で何かやっていたすずめが飛び立つ。
多様で、カラフル、やぶやぶは饒舌な生物世界。
世の中の緑が全部素敵なガーデニングに変わってしまったら、
私なんかは窒息死してしまうな。

でも大抵こんなやぶやぶは土地開発のターゲットで、ブルドーザーが入ったら、コンクリートで覆われたら、こんなに逞しい草や潅木たちも無言のさようならになってしまうんさ。

ちなみに、「パーマカルチャー」では、痩せた荒地に最初に繁る植物を「パイオニア植物」と呼んでいる。
最初に入って開拓してくれて、石でごつごつした土地を、あの丈夫な根で耕してくれて、土が肥沃になってきたころ次の植物群にタッチするのだって。えらいんだよ。このリズムに人の方が待てないんだねー。


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