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ブルース・スプリングスティーン自伝本「Born To Run」の感想その12

27 青春の叫び  28 サテライト・ラウンジ

ブルース・スプリングスティーンは結構、いい話が好きでその一方で嫌な事、やりづらい事は他の人にやってもらうのが多いように僕は感じる。
当時のドラマー、マッド・ドッグをバンドから辞めさせたのも、それを当人にはマイク・アペルが言ったらしい。
なかなか曲やライブでの僕のブルース・スプリングスティーンのイメージ、友情を絶対一番にする姿とは違う所があるようだ。
でも僕もまさにそういう所がある。都合が悪くなると逃げてしまう。
僕はそれをブルース・スプリングスティーンを聴いてから直そうとしたし、
ブルースも自伝本を書きながらそれを考えたのかもしれないと僕は思った。

「ロザリータ」の解説でブルースは歌詞の
”いつか振り返れば、すべて笑い話に思えるさ”
Some day we'll look back on this and it will all seem funny
これは笑い話になるわけではなく、笑い話に思えるのだと書いてあった。
僕はまさにそうだと思った。これがブルース・スプリングスティーンの基本だと思う。

また僕が好きなヴァン・モリソン「アストラル・ウィークス」も地元のFM局で出会えて美を信頼することと崇高さを信じることを教えてくれたと書いている。
僕はそれを読んでうれしかった。

1st,2ndアルバムでブルースのニュージャージー、ボード・ウォークでの生活をまとめて、
次のさらなる躍進「Born To Run」へと進んでいく。
僕の知らなかったアルバム「Born To Run」以前のブルースの生活が、この自伝本でわかってきたように思う。
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