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rockin'on1995年5月号 ブルース・スプリングスティーン、スピーチ特集への想い

おもしろいもので僕はブルース・スプリングスティーンの1990年11月16日のロサンゼルス公演の音源をCDで聴いて、
昔読んで大切にしまっておいた雑誌を思い出した。
rockin'on1995年5月号 そこにはブルース・スプリングスティーンのスピーチ特集が載っていた。
僕は子供の頃から好きな物はとっておいて最後に食べる性格だった。
僕はそのrockin'onの雑誌を21年間取っていた。
そしてその日のライブCDもブートで持っていたけれど1度だけ聴いて、後で大切な時にまた聴こうと思って
取っておいたのだと思う。
そうして今、オフィシャルの音源で聴いた。
アコースティックのライブだったけれど凄く熱いライブだった。
そして素敵だった。
その中の1曲とMCが僕の宝物です。

MY FATHER'S HOUSE
「長いことある癖が取れなかった、車に乗って、故郷の町の昔住んでいたあたりを回ってみるんだ。自分が住んでいた家々の前を必ず通ってね。
それが高じて、1週間に2回3回、4回ってなペースで通う状態が何年も続いたんだ。
それでとうとう、俺は一体何やってんだ?ってとこまできてしまって、精神科医に診てもらったんだ、ほんとだぜ、
俺は言った。『先生、俺どうなっちゃってんだ?』すると先生はこう言ったんだ。『昔そこで何かひどいことがあって、それを何とか修復できないか、やり直せないか、と思っているから、いつまでたってもそこに戻ってしまうんだよ』。
俺は診察室に座って、そして言ったよ。『ああ俺がやってるのはまさにそれだよ』とね、
すると先生はこう言った。『でもそれはやっちゃいけないんだよ』」

最後の先生の言葉は「We can't」なので「それは出来ない」とも訳せると僕は思う。
僕は思い返せば僕が病気になってからの人生、
やり直すことにこだわり続けた人生だと思う。
気象庁に高卒で入り、好きな仕事に就いたけれど人間関係が上手く出来ずに半年で辞めてしまった。
それを取り戻そうと思い、気象予報士試験を受験して、勉強は楽しかったけれど、
7年目14回目の試験で気象予報士試験に合格した。

ブルース・スプリングスティーンの初来日公演にチケットを手に入れていたのに入院していて観に行かれなかった。
それがこころある人たちの手助けを借りて僕はアメリカに行きブルース・スプリングスティーンのコンサートを観た。
そして今までに5回アメリカに行き8回ブルースのライブを観た。

僕は昔やれなかったことをこだわり続けてやり直してきた。
ブルースが受診した先生の話ではやってはいけない事、出来ない事なのだろうけれど、
僕はあえてそれにこだわってやってきた。
運もよかったし、いい人に出会えたからだと思う。
そんな僕がブルースのそのMCの記録を大切に持っていた。

そんなことを思うと僕にとってブルース・スプリングスティーンは何か目標と言おうか、
生きる目的を見つけさせてくれた存在、生きるはりあいになっていたと思う。
僕はブルース・スプリングスティーンのライブを観ると、僕は生きていると感じられてうれしくなる。
まさにブルースが望んでいると話していた、ブルースの歌が僕の人生の伴になっている。

ブルース・スプリングスティーンがレッキングボール・ツアーの最終日に言った言葉
The older you get,The more it means
人は年を取れば取るほど、その意味が大きくなる
何か僕は大切なコンサートを聴いて大切な雑誌を読み返して、僕の人生大切に楽しもうと思いました。
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