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「ミシンと金魚」永井みみを読んでの感想

「ミシンと金魚」永井みみさんを読んでの感想です。
僕の千葉の居場所で教えてもらいこの本を読みました。
老女が病院待合室でよく分からないことを話すことから始まるこの小説。
僕は読み始めはボケてしまった人のつぶやきは読むのつらいなと思った。
でも読み進めていくうちにこのおばあちゃんが好きに成って来た。
福祉サービスを使って生活しているおばあちゃん。
僕が年取るとこうなるのかな、こわいなと思っていたけれど、
デイサービスは楽しく成って来るのかあ。僕もそう成るのかなとか読みながら思いました。
それぞれの人にそれぞれの人生がある。
「あんときのがんばりが、ここで、きっちり、実をむすんだ。むかしの自分にたすけられた」
僕は読んでいて涙が出た。死ぬ時というのはこういう風に成って死ぬのかな。何かよかったと僕は思った。
僕もデイサービスで暮らしても最期思い出を思い出して死ねたらいいなと思いました。
人への愛情があふれ出て来た話でした。
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