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僕の生活

僕はがんになった母と一緒に暮らす為、実家に居ることが多くなった。
団地にある僕の部屋は仕事帰りに少し寄るのと休日の午前中、日が入る時に居る。
部屋の壁に貼った写真展の写真はみんなはがれ落ちてしまった。

僕は最近この部屋でブルース・スプリングスティーンのアルバム「レッキング・ボール」ばかり聴いている。
僕はこの「レッキング・ボール」はすごくいいアルバムだと思う。過小評価されているように感じる。

Jack Of All Trades では善良な小市民が一生懸命働く姿が希望を持って描かれている。
でもその皮肉として、そんなの銃で全部ぶち壊してしまえと最後歌われる。
その部分にライブ会場でも歓声が上がる。
僕が観に行ったライブでもそうだった。
今思えばこれは今のトランプ米大統領が支持された現象を予言していたのではと僕は思う。
嫌な事面倒な事は全部ぶち壊してしまえと言うトランプ大統領を支持したアメリカ。そんなことを僕は考える。

This Depression 今になればブルースがうつだったことを素直に告白して苦しみの中に何とか希望を見出そうとしている姿が描かれていると思う。
でも発表当時はブルースがカウンセリングを受けていたのは知っていても、そこまで深刻とは思われていなかった。

そして僕は Rocky Ground と Land Of Hope And Dreams に涙した。すっきりしていやされた気がした。
そこに We Are Aliveで歴史をあなどるなと言われた。

今日はボーナストラックに入っていた American Land も聴いた。
この曲はよくライブで演奏されていたけれど、まさにアメリカに来た移民の人たちの歌ではないか。
ブルースが今行っているオーストラリア・ツアーでトランプ批判で歌うのがすごく納得する。さすがブルースだ。 

僕はすっかり元気になっていた。
僕は自分の好きなことを少しでもするといいのだと思う。
僕が以前書いた紙にも「楽しいが大切。さみしいと」と書いてあるのをレッキング・ボールを聴きながら見た。
これで僕はまたしばらく大丈夫だろう。また母とやさしい生活を頑張ろう。
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