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「夢の守り人」上橋菜穂子著 感想

「夢の守り人」上橋菜穂子さんを読んでの感想です。

夢には2つある。眠っていて見る夢と自分のなりたい姿になる夢。
その2つは違うようでいて同じところもある。
夢は甘く優しくてそれに引き寄せられる。
過去のよかった時の記憶もそう。でもそこに居座ってはダメ。
現実に生きるんだ。現実はもっといいと言っている。
そして人は自分が思っているよりずっとしたたかな生き物なのだ。

それにしても夢はこわいなと僕は思った。
過去の夢の世界に入り込んでしまうと今の現実に戻りたくなくなってしまう。
一方で夢と現実は補い合っている。
世界は変えられないけれど自分は変われる。
なつかしい夢の世界で少し生きれば現実の世界に戻って来た時に元気になる。
僕は夢の世界と現実の世界を上手く行き来すればいいと思った。
この本を読んで考えさせてくれた。僕の大切な本になった。
そして僕は人はかわいいものだと思う。

この本の中に僕の好きな文章があった。
呪術師タンダが子供の皇太子チャグムに言った言葉
「王になること現実に生きること。そういう自分が好きだったんじゃないかい」
「俺はどちらに行くか悩む時、どっちに歩く方が【好きな自分】か考える」
僕も僕が好きな自分になろうと心がけている。
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