自分の周りの空を写します
北東気流の街に生まれて
国内観測史上最高気温は間違いだった
京田辺市の39・9度、幻に 植物が巻き付き「観測環境不備」
2010.9.30 20:02
つる性の植物が絡まった京都府京田辺市の気温観測装置=6日 (京都地方気象台提供) 今年9月5日に9月としては国内観測史上最高の39・9度を記録した京都府京田辺市の地域観測システム(アメダス)の観測機器と周辺につる草が巻き付いていた問題で、京都地方気象台は30日、観測環境に不備が生じていたとして、この記録を観測統計などに用いないと発表した。
この結果、統計上の9月の全国最高気温は、平成12年に観測された埼玉県熊谷市の39・7度となった。また、39・9度は今年の国内最高気温ともされていたため、今年最高は7月22日に岐阜県多治見市で記録された39・4度となる。
気象台は、アメダスの観測値と、近くの京田辺市消防本部の観測値を比較し、つる草が与えた影響を調査。両地点は約2キロしか離れていないにもかかわらず、8月25日から9月6日にかけ、アメダスの方が最高3・4度、平均で1・68度も高い観測値となっていたことから、つる草が巻き付いたことで観測値が上昇したと推定したという。
京都地方気象台の岡本英敏・防災業務課長は「つる草などを防ぐ防草シートを過信しすぎて、管理が甘かった。国民のみなさまに深くおわび申し上げたい」としている。
アメダスのデータが正確でなかった。観測機器につる草が巻きついていた為。
という事です。
一応僕は地方気象台観測課に半年だけだけれど勤務して、
観測の大切さを教えてもらった身として悲しいです。
各地の測候所を無人化にして、自動観測で充分だとしてきている様だけれど、
今回の事をよく考えて欲しい。
財政難で人を減らさなくてはならないのだろうけれど、
気象観測は一番の基本で最も大切なもの。
どんなに良い気象予測プログラムを開発しても、正しいデータが無ければ使えない。
以前は気象観測要員は大雨で洪水の水が自分の腰の高さまできても、
貴重な観測データを残す為にその場から離れなかったと聞いたことさえありました。
それが最近はアメダス機器のメンテナンスの為という事で観測値が欠測になることまである。僕には信じられない。
天気予報を出すには影響ないという判断だろうが、記録としての観測をおろそかにしていると思う。
また、富士山の測候所も無人化になる、なったとも聞いています。
その為、富士山山頂での初雪の観測も無くなってしまいました。
アメダスで日照時間は測れても、
実際にどのような雲(積雲系、層雲系)が出ているかさえ分かりません。
実際に人がいて、人でなければ分からない大事な事もあると思います。
今回の事で機械化、無人化の恐さをもう一度考え直して欲しいです。
自然を限られた機械だけで測れると思うのは人間のおごりだと僕は思います。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )