かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

バイオマス・ショア・プロジェクト

2022年05月01日 | Topics

伊豆から戻った。

渋滞が始まる前に帰れて、ラッキー。

お土産の干物もばっちり。

先日、バイオマス・ショア・プロジェクトの話を聞く機会があった。

MK氏が、数社の協賛を得て進めているプロジェクトだ。

話を聞くまで全く知らなかった世界だが、あまりにも壮大な話で驚いた。

ESGが喫緊の課題になっているのは、言を俟たない。

気候の極端化、パンデミックなど、炭酸ガスの増大による温暖化が元凶。

カキ、コーヒー、ミツバチ、様々な食材が、取れなくなっているだけではなく、人間の脳機能にまで影響が出つつあり、ホモサピエンスの限界が近づいている。

全て、地中に眠っていた化石燃料が、地表に出て、炭酸ガスになったことが原因。

それを止めるには、代替エネルギーを探すしかなく、その手段の一つがバイオマスになる。

カーボンニュートラルだ。

MK氏は、植物、藻類、光合成細菌の中から、微細藻類が、最も効率が高いと判断。

具体化の際の重要ポイントを、コスト、大規模、短時間とした。

その3つを達成するためには、G(微細藻類)、Y(yellow、沙漠)、B(blue、海洋深層水)の3つの最適条件を探す必要があった。

地球の97%は、海で、その95%が、深海。

200mより深い所にある海水が、海洋深層水だが、冷熱エネルギーを持つ、清浄性、豊富な栄養・塩類という3つの特徴を持つという。

この海洋深層水を使って、微細藻類を培養するのが、水田培養で、そこから、莫大なエネルギーを生み出すことが可能。

沙漠は、広大で安い土地。

ふつうの土地や、特殊な容器を使うととてもではないが、大きなものは作れない。

そして前述の3つのゴールを満たすのが、様々な実験、調査の結果、ペルーの沙漠を利用し、そこに作った水田に海洋深層水を引き込み、Dunailiella Salinaを水田培養するのがベストとの結論に達したという。

これを、バイオマス・ショア・プラットフォームと呼んでいる。

ユーグレナなどよく耳にするものがあるが、コスパが桁違いで、これくらいのコスパがないと、とてもではないが、化石燃料の代替になりえないと、MK氏は、言う。

当初オマーンを検討したが、温暖化が進んでおり、これ以上温暖化が進むと、微細藻類が死んでしまうのだそうだ。

ペルーの沙漠というのは、10万ヘクタールという途方もない規模だが、ペルーの沙漠全体の1/10ぐらいという。

米国のとうもろこし畑は、4300万ヘクタールというから、まだ、全然小さいというが、やはり大きすぎてイメージが湧かない。

次のステップは、小規模の水田で、本プラットフォームがワークするかを検証することかと思うが、時間が待ってくれるのか。

本プロジェクトが前進することをお祈りしたい。

コメント
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