かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

聖徳太子展&聖林寺十一面観音展

2021年08月19日 | Culture・Arts



今日は、夏空。
久しぶりに、特別展ダブルヘッダー。
すばらしい景色。



時間制になっており、ゆったりと見れる。
まずは、平成館の”聖徳太子と法隆寺展”



待ちに待った展覧会。
というのも、この写真の左側の仏像は、いつも金堂の中にあり、薄暗い中ほとんど見えない。
それが、360度、間近で見れる。

右の聖徳太子像は、聖霊院の中にあり、いつも建物の前は通るのだが、御開帳のタイミングで行けたことはなかった。
今回は、聖徳太子が亡くなってから、1400年ということだが、本像は、500年を記念して作られたもの。
長い間、聖徳太子は、慕われてきた。

その他にもお宝勢ぞろいで、正倉院に並ぶ、文化財の宝庫であることがわかる。
伝橘夫人念持仏寿司も展示。
この厨子は、いつも見れるのだが、今回は、厨子から念持仏が出されて展示されていたため、じっくり見ることができた。
この仏像の芸術性は、他を圧倒するかもしれない。

東洋館や、法隆寺館でも関連展示がある他、救世観音、百済観音の8K映像など、すばらし企画が、東京国立博物館全体で、開催されている。
古代の文化に関心のある方は、見逃す手はない。

本当は、奈良国立博物館での本展にも行きたかったのだが。
特に、五重塔塑像が、東京展で展示されなかったのは、残念だった。
この塑像群も、普段は、じっくり見れない。



ランチをいただいてから、午後は、本館での聖林寺十一面観音展へ。
本館の正面階段は、ドラマで何度見たことか。



この観音様は、2度、現地で拝んだことがあるのだが、今回は、東京で360度じっくり見れる機会。
展示はこじんまりしているが、こんなにじっくり見れる機会は、ない。
奈良時代の仏像の傑作。
前から見た時は、気づかなかったのだが、後ろから見ると、観音様が11面でないことがわかる。
この仏様は、廃仏毀釈の犠牲になり、聖林寺が引き取ったものだ。
その経緯の展示もある。
かつては、大神神社の神宮寺であった大御輪寺の本尊であった。
その脇侍は、正暦寺に、地蔵菩薩像は、法隆寺が引き取った。
特に、この地蔵菩薩像は、見事なものである。
こちらは、平安時代のものとされる。

ちなみにこの写真は、模造の方だが、本格的なもので、実物と見まごう出来だ。
東洋館の休憩室に展示されている。



博物館前では、ABBのロボットが絵を描いていた。
その技術は、見事なものだが、スピードが遅く、炎天下でもあり、早々に切り上げた。
オリンピックの選手の動きを表したものだそうだが、波がうねっているような感じだった。
砂地に書いているので、毎日書いては消して、翌日また新作を作るということだろうか。

本展、特に、聖徳太子と法隆寺展には、是非足を運んで欲しい。

コメント
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