GET BACK SESSIONは、49年前にビートルズが行ったセッション。
制作課程をそのまま映画にしてしまおうという企画だったが、4人の関係は、悪化しており、結局、フィルムや、録音テープはそのまましばらく放置された。
当初は、GET BACKという形で出そうとしていたが、フィルスペクターにより、大幅にアレンジされ、LET IT BEで発売された。
これが当初のジャケットデザイン案。
これは、リトグラフだが、本物も見た。その本物から作成した完コピリトグラフだ。
折れたり、シミがあったりするが、余白のトンボマークなどから、一番オリジナルのデザインだったことがわかる。
色は綺麗に残っている。
このデザインは、結局、後に出たベスト盤の青盤の方のデザインに使用された。
そして、これが問題の絵。
このデザイン紙の裏になされており、ポール自身による、当初のGET BACKカバーの裏ジャケデザインのイメージ図。
4人一緒の写真を撮るのは難しいので、4人それぞれの写真を載せる案を示している。
かつ、右上にポール/ベースとあり、まさにLET IT BEの4人の写真のデザインと一緒なのだ。
これからわかることは、当初、GET BACKの裏ジャケにしようとしていたデザインが、LET IT BEの表ジャケットに使用されることになったということだ。
アビーロードのジャケットデザインのデッサン画もポールが描いており、こちらは有名だが。ポールが音楽面だけではなく、総合プロデュース面でも主導権を握っていたことがわかる。