本書は、近所の本屋で、見つけた。
何冊この手の本を読んだだろうか。
ぱらぱらめくったら、わかりやすそうだったのと、値段がリーズナブルなので、ゲットした。
ブッダの教えについては、なかなかこの手の本では、わかったようでわからないままになってしまうのだが、悟りへの道、伝道の旅路、教えの継承、仏教の伝播の章は、なかなかうまくまとめられていて、わかりやすい。
参考本の紹介や、世界各地の仏教に関する史跡、お寺の紹介なども、マニアックな場所の紹介もあり、参考になる。
仏教史跡の、ビジュアルな地図もあるが、ありそうで、ないものだ。実際行く前に、この地図があれば、もっと細かく見ることができたかもしれない。
教団の分裂図というのも初めて見たが、入滅後100年で、根本分裂があったのは、知っていたが、そこから、400年の間に、20の部派に分かれたという。日本に仏教が伝わる数百年も前に、20の部派に分かれていたというから、仏教といっても様々で、難解になっていたのは、想像に難くない。
ストゥーパの歴史も興味深かった。サーンチの仏塔は、インドにおけるストゥーパの発展の歴史の中で、完成形だったわけだ。
”いちばんやさしい”と銘打ってはいるが、結構、ディープな部分もあり、仏教に興味を持つ、幅広い人にお勧めできる。