かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

シルクロード 増補版

2014年06月10日 | Books


本書は、新橋駅前の古本市で、見つけた。
300円なり。

著者の長沢さんの本は、何冊か読んだが、こんな前から、こんなにすばらしい本を著しておられるとは知らなかった。
初版は、1962年、この増補版は、1982年。
1962年と言えば、文革前。まだ、長沢さんも、お若かったはず。
1982年と言っても、もう30年以上も前。
出版社の校倉出版社は、まだ頑張っておられるようで、嬉しい。

基礎資料は、たぶん20世紀初頭の探検合戦の時のものが多い。
掲載されている写真も、結構古く、かつ見たことのないものも多い。
被写体は、まだ今も存在しているのだろうか。

内容も、最先端にも関わらず、読みやすく仕上げておられる様子がよくわかる。
手作り感あふれる図も多く、こういった努力の積み重ねが、今のシルクロードブームに繋がっていることがわかる。用語が、微妙に、今の用語と異なるが。

もちろんその後の発見で、定説が覆されたケースもあるが、このシルクロードの世界を明らかにしたのは、やはり、20世紀初頭の探検合戦だ。
そして、本書は、それをよく総括してくれている。

シルクロード好きには、欠かせない本?

コメント
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