今晩は、SL広場で待ち合わせだったんだけど、ステージで、待ち合わせ場所が占拠されていた。明日ぐらいから、夏祭りらしい。夏真っ盛り!
またまた、ビートルズ本が出た。不破さんという、日本フォノグラムに勤められていた方の本。
あまり、期待していなかったのだが、まずまず。いや、かなりいい線いってる本だった。
一番最後に、不破さんのビートルズ体験が綴られているが、まさに、完璧なビートルズ第一世代。日本にポップスが入ってきたころ、小学校高学年。ビートルズが紹介されたころ、中学生。解散した時に大学卒業。一番多感な時期に、ビートルズが、大活躍していた訳。
完璧な、第二世代の私にとっては、うらやましい限りだ。
資料そのものは、一般でも、入手可能な本が中心だが、徹底的に読んで、業界人らしい洞察を加えることによって、独自のストーリーを展開しており、それが、奇想天外ではなく、ありえるなというストーリーになっている。
例えば、アビーロードが作られたのは、Let It Be が、一旦空中分解したためとの説。EMIとの契約は、超長期契約だったが、70曲提供した段階で、見直せる条項が入っていた。アビーロードを完成させることにより、EMIとの契約見直しが可能になったのだ。
本当かどうかわからないが、あり得るかな?
新しい発見もあった。
私が、最初に買ったLet It Be は、輸入盤だったのだが、端っこにはさみが入れられていた。単に、セコハンだよという意味かと思ったのだが、当時マネージャーになったアレンクラインの無茶無茶商法により出来た産物だったのだ。
アメリカでのビートルズの楽曲の発売を仕切っていたアレンクラインが、イニシャル出荷数に固執し、何と370万枚という気の遠くなるような出荷を行ったという。出荷を行えば、印税は、確定するので、ビートルズは、OK。
『70年代後半からカットアウト盤と呼ばれ、ジャケットの一部を乱暴に切り取った『レットイットビー』が日本の輸入盤専門店でもチープな価格で販売されたのは、クライン流はったり商法の後遺症だ。』
そうだったのか!
録音から発売までの日数分析から、その時の事情を読み解くなども面白い分析だった。
レコードデビュー50周年!と銘打っているが、かなりマニアックな本。
ディープなビートルズファン向け。