大騒ぎになっている中学校の話は、マスコミの偏向報道でなければ、出てくる話、出てくる話、あきれるほどのレベルの低さだ。
だから、私立が栄えているともいえるのかもしれないが、職業人としてというよりか、人間として、どうしてこうなってしまうのかと思う。嘆かわしい。
何かの本で、本書を知り、さっそくGET。
中山さんの本は、いろいろな発見があって、中山さん自身の語り口も軽妙なので、いつも読みやすくて、気に入っている。
本書も、まさに私が、一番ロックを聴いていたころのベスト50を選んで、ウィットに富んだ解説を加えてくれる。
中山氏は、言う。
”ロックがもっとも”おいしかった時代”は、ビートルズがアメリカが上陸した1964年から、『アビー・ロード』が発表される69年の数年間だったのではないか。”
その通りと思うのだが、歳のせいだろう。
日本ならでは、そして、今ならではの視点で、オリジナルにこだわらず、アメリカ版や、ボーナストラック付の最新盤について、分析しているのも面白い。
アメリカ盤のミート・ザ・ビートルズから始めて、イギリス盤のアビー・ロードをとりに持ってきた。アビー・ロードは、イギリス盤も、アメリカ盤もいっしょか。
ザ・フーからは、『トミー』が選ばれたが、あのタウンゼントのギター破壊の”芸"を閃いたのは、前衛芸術家のグスタフメッガーさんの破壊芸術を目の当たりにした時だという。
キース・ムーンが、ドラム・セットをなぎ倒し、そのまま放置してステージを去るという芸風を確立したが、不幸にも虚構と日常の境界線を見失い、やがて失速した。
そういえば、ECが、トロントのJLのコンサートで、似たことやってたっけ。
流行りだったんだね。
去年来日したスティーブウィンウッドの作品からは、ブラインド・フェイス時代のスーパージャイアンツが選ばれたが、その最新版のボーナストラックには、彼は、参加しておらず、その替わり、ジョージハリスンが参加していたと思われたとある。
本当だろうか?
まぁ、手軽な本だし、ロックに興味のある人は、ぱらぱら読んでみてはどうだろう。
キングクリムゾンが選ばれていなかったのが、最大の驚きだった。
たぶん、象徴的に、ビートルズで締めたかったのだろう。