
赤の広場に北から入ると、その突き当たり(つまり南端)に、ャNロフスキー聖堂(聖ワシリー聖堂)がある。モンゴルに対する戦勝記念として、16世紀にイワン雷帝によって建てられたというが、この玉ねぎ屋根を見ると、ディズニーランドにあってもいいようなデザインだ。
9つの塔からなり、全く均衡がとれていない。当初は、この独特の屋根はなかったらしいが、イワン雷帝があまりの美しさに、二度とこのような美しい建物が建築されないようにと、設計者の目をくり抜いてしまったという。恐ろしや。
世界遺産にも指定されているこの聖堂は、別料金を払えば、中も撮影できる。中は、歴史の重みを感じさせるフレスコ画や、イコンに囲まれており、構造も複雑である。


このイコノスタスはその中でも立派なもので、ちょうどおじさん聖歌隊が現れて、美しい聖歌を、アカペラで歌ってくれた。すばらしい響きで、みな聴き入っていた。

塔を内側から見上げると、こんな感じで吹き抜けになっていて、やはり装飾で埋め尽くされている。頂点には、キリスト様の御姿が描かれている。

これは、出口から赤の広場を見下ろしたところ。ロシア語のガイドさんは中にいて、ロシア人は説明に聞き入っていた。そういった意味では、訳もわからず、中をうろちょろしただけだが、それでも、この聖堂のすばらしさは、十分感じることができた。