左写真は萩の舎の集合写真で最上左から3人目です
3.代表作「たけくらべ」と文学会の人々との出会い
下谷龍泉寺町時代(お住まい)に転居
「廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お齒ぐろ溝に燈火うつる三階の騷ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行來にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は佛くさけれど、さりとは陽氣の町と住みたる人の申き、三嶋神社の角をまがりてより・・・・」
おなじみ,樋口一葉の「たけくらべ」の冒頭部分です。
舞台は龍泉寺町界隈と遊郭のある新吉原,いずれは女郎となる美登利と僧侶となる信如の淡い恋愛。季節ごとの行事をおりまぜながらの見事な作品である。
●明治19年14歳。小石川安藤坂にあった中嶋歌子の歌塾「萩の舎」(はぎのや)へ弟子入り。
●明治23年18歳。中嶋歌仔の家に住み込みながら,母や妹とともに針仕事・洗張などの内職をして生活します。
●明治24年19歳。東京朝日新聞記者であり作家の半井桃水(なからいとうすい)により小説の手ほどきを受けます。ペンネーム「一葉」が使われはじめたのはこのころから。
奇跡の2年間(明治27.28年)「つごもり」「たけくらべ」「にごりえ」「十三夜」
肺結核で明治29年11月23日 24歳で病死した。
5000円札の肖像画の樋口一葉の講義についてアップしました。
有難うございました。(753)