kametaro爺さんのよもやま話(ペイント画を含む)

日常の生活の中で、主に気付いたことやしたことをまとめておきたい。また、ブログにアップしたい

5000円札の樋口一葉について(1)

2010-08-10 10:10:02 | 柏シルバー大学院
7月22日に、爺の所属するAクラスで、専門の講師から、樋口一葉の作品と生涯についての講義があった。要点をアップします。関心のある方はお読み下さい。
1. 樋口一葉の生涯
小説家、歌人。本名、樋口奈津。明治5年5月2日(旧暦3月25日)~明治29年11月23日。東京府第二大区小一区内幸町に生まれる。出生当時、樋口家は中産階級だったが、父・則義が事業に失敗し、多くの負債を残して明治22年に死去。生活は窮乏をきわめた。
つまり、父の大吉は金を貯め八丁堀同心の株を買い直参旗本の同心になり、明治維新で東京府の下級官吏になる。後に金融業で失敗し、22年死亡。一葉(奈津)が相続戸主になる。黒門町の自宅を売却し、後は借家住まいとなる。

明治24年、新聞小説記者であった半井桃水の指導をうけ小説を書くようになり、翌年、処女作「闇桜」を発表。「うもれ木」(明治26)によって世評高まり、島崎藤村など、雑誌「文学界」の青年作家たちとの交流がはじまる。晩年には「にごりえ」(明治28)など、明治の下層社会を描いた佳作を多く発表し、特に、吉原遊郭近くに住む少年少女の初恋を描いた「たけくらべ」(明治28~29)は森鴎外らに絶賛された。明治29年11月23日、結核により死去。享年24歳。小説の他に、生前未発表の日記にも高い文学性が認められる。代表作は「大つごもり」、「たけくらべ」、「にごりえ」、「十三夜」、「一葉日記」など。(751)
次回に続く