毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
罪と罰(2)
亀山郁夫訳「罪と罰」を読み終わった。
調べたら、昨年9月21日にこの本についての記述があったから、読み終わるのに半年近くかかったことになる。なんてグズ・・と自嘲したくなるが、この半年の間、受験生との格闘が続いていたし、息抜きでレゴも大きなセットを2つ組み立てたから、読書に向ける時間などなかった、というのが言い訳。確かにそれは自分としては正当な理由に思うのだけど、それでも昨年中に読み終えなきゃいかんだろうと反省しなきゃいけないだろう。
しかし、なんとか読み終えた今、この「罪と罰」って本当にすごい小説だなあと心から思う。現代だと、ラスコーリニコフって中二病をこじらせた危ないヤツって言葉で片付けられそうだが、150年近くも前に書かれた小説だと思えば、身震いするほどの驚きを感じる。作中人物の心理描写、話の組み立て、情景の描写、どれ1つをとってもこれほど優れた小説を他に知らない。今を生きる私でさえこういう感想を持つほどだから、この小説が発表された当時の読者の驚きはどれほどだっただろう。まさに永遠の金字塔だと言っても決して過言ではないだろう。
色々書き残しておきたいことはあるが、ここでは1つだけメモとして残しておく。それはシベリアに流刑になったラスコーリニコフを追って彼の地にまで来たソーニャが病に伏せって彼に会いに来られなかった数日間の後に、ラスコーリニコフがソーニャに再会できて喜びの涙を流したラスコーリニコフに訪れた変化を描写する記述。
『彼はその夜、ながいこと、なにかについてゆっくり考えたり、考えを集中することができなかった。いや、いまの彼に、意識のうえではなにひとつ解決できなかったろう。彼はただ感じているだけだった。観念にかわって生命が訪れてきた。そして彼の意識のなかでは、なにかしらまったく別のものが、かたちになっていくはずだった。』
「私たちは考えるだけじゃダメなんだよね、やっぱり。ちゃんと生きなきゃ。」ってメッセージをドストエフスキーから受け取った気がする。
調べたら、昨年9月21日にこの本についての記述があったから、読み終わるのに半年近くかかったことになる。なんてグズ・・と自嘲したくなるが、この半年の間、受験生との格闘が続いていたし、息抜きでレゴも大きなセットを2つ組み立てたから、読書に向ける時間などなかった、というのが言い訳。確かにそれは自分としては正当な理由に思うのだけど、それでも昨年中に読み終えなきゃいかんだろうと反省しなきゃいけないだろう。
しかし、なんとか読み終えた今、この「罪と罰」って本当にすごい小説だなあと心から思う。現代だと、ラスコーリニコフって中二病をこじらせた危ないヤツって言葉で片付けられそうだが、150年近くも前に書かれた小説だと思えば、身震いするほどの驚きを感じる。作中人物の心理描写、話の組み立て、情景の描写、どれ1つをとってもこれほど優れた小説を他に知らない。今を生きる私でさえこういう感想を持つほどだから、この小説が発表された当時の読者の驚きはどれほどだっただろう。まさに永遠の金字塔だと言っても決して過言ではないだろう。
色々書き残しておきたいことはあるが、ここでは1つだけメモとして残しておく。それはシベリアに流刑になったラスコーリニコフを追って彼の地にまで来たソーニャが病に伏せって彼に会いに来られなかった数日間の後に、ラスコーリニコフがソーニャに再会できて喜びの涙を流したラスコーリニコフに訪れた変化を描写する記述。
『彼はその夜、ながいこと、なにかについてゆっくり考えたり、考えを集中することができなかった。いや、いまの彼に、意識のうえではなにひとつ解決できなかったろう。彼はただ感じているだけだった。観念にかわって生命が訪れてきた。そして彼の意識のなかでは、なにかしらまったく別のものが、かたちになっていくはずだった。』
「私たちは考えるだけじゃダメなんだよね、やっぱり。ちゃんと生きなきゃ。」ってメッセージをドストエフスキーから受け取った気がする。
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