毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
「ラオスにいったい何があるというんですか?」
昨日、「1ヶ月経って」という記事を投稿したが、この1ヶ月間、日曜日にしかビールを飲んでいない。平日に飲むのがなんだか怖くて、風呂に入ってすぐにベッドに入るようになったので、時間的にビールを飲むことができなくなったとも言える。そのお陰と言っていいのか分からないが、体重が2kg以上減った。それと前よりも寝覚めが良くなった気もするし、早く眠るから目覚める時間も早くなった。そのため、朝なんとなく暇な気がして何かしなけりゃ勿体ない気がした。それならと思って、本を読むことにした。読んでない本なら書棚にいくらでもある。ぼちぼち読んでいけば時間もつぶれるし、脳の回転も良くなるだろうから、と手始めに床に何年も転がっていた、村上春樹の「ラオスにいったい何があるというんですか?」という本を読み始めた。
読みやすい村上春樹の本が読めないのなら、もう読書は私にはできないだろうと思いながら、ゆっくりと読んでいったら、案外スラスラと読了することができた。さすが村上春樹、日本語の達人!
私が持っていたのは、2015年発行の初版本だったから6年ほど前の本であり、6年間手つかずで放置されていたことになる。旅行記というジャンルに分類されるのだろうけど、村上春樹の旅先での感慨を綴ったものだと思った方が良いだろう。書かれている土地は、「ボストン」「アイスランド」「ポートランド」「ギリシアの島々」「ニューヨーク」「フィンランド」「ラオス」「トスカナ(イタリア)」「熊本」であるが、私には未踏の土地ばかりである。じゃあ、この本を読んで行ってみたくなったか?と問われてなら、そんな気は正直全く起こらなかった。これはあくまでも、村上春樹の旅の思い出であり、じゃあ、一度訪ねてみて、というような観光案内ではないからだろう。だからといって、本書が面白くないかと問われれば、決してそんなことはない。村上春樹が己の感じたことを率直に述べている文章は読んでいて面白い。ああ、こんな感じ方をする人なんだなあ、と村上春樹の人となりを知る本だと考えればなかなか面白い本であると言える。
なので、私が一番印象に残った箇所は、こんなところになる。
話によれば(実際に見たわけじゃないので本当のところはわからないけれど)地元の人々はパフィンを丸焼きのかたちで食べるみたいだ。でも観光客向きのレストランでは、丸ごとそのままではやはり刺激が強いのだろう、かたちが分からないように料理する。僕は鳥を食べないので、かわりにうちの奥さんが「本日のパフィン・ディッシュ」を食べた。チキンなんかに比べると、けっこう味に野趣とというか、クセがあるということだ。味の感じは雀なんかに似ているのかもしれない。だから料理には濃厚なソースが使われている。「とくにもう一回食べたいとは思わないけどな」とうちの奥さんは言っておりました。この人は食べ物に対する好奇心が人並み以上に強くて、蛇でも蟻でもイグアナでも、いちおうメニューにあればなんでも食べてみるんだけど、ほとんどの場合「もう一回食べたいとは思わないけどな」という。(P.45)
なんだか、我が家の二人のようで異常に親近感が持てた・・。
読みやすい村上春樹の本が読めないのなら、もう読書は私にはできないだろうと思いながら、ゆっくりと読んでいったら、案外スラスラと読了することができた。さすが村上春樹、日本語の達人!
私が持っていたのは、2015年発行の初版本だったから6年ほど前の本であり、6年間手つかずで放置されていたことになる。旅行記というジャンルに分類されるのだろうけど、村上春樹の旅先での感慨を綴ったものだと思った方が良いだろう。書かれている土地は、「ボストン」「アイスランド」「ポートランド」「ギリシアの島々」「ニューヨーク」「フィンランド」「ラオス」「トスカナ(イタリア)」「熊本」であるが、私には未踏の土地ばかりである。じゃあ、この本を読んで行ってみたくなったか?と問われてなら、そんな気は正直全く起こらなかった。これはあくまでも、村上春樹の旅の思い出であり、じゃあ、一度訪ねてみて、というような観光案内ではないからだろう。だからといって、本書が面白くないかと問われれば、決してそんなことはない。村上春樹が己の感じたことを率直に述べている文章は読んでいて面白い。ああ、こんな感じ方をする人なんだなあ、と村上春樹の人となりを知る本だと考えればなかなか面白い本であると言える。
なので、私が一番印象に残った箇所は、こんなところになる。
話によれば(実際に見たわけじゃないので本当のところはわからないけれど)地元の人々はパフィンを丸焼きのかたちで食べるみたいだ。でも観光客向きのレストランでは、丸ごとそのままではやはり刺激が強いのだろう、かたちが分からないように料理する。僕は鳥を食べないので、かわりにうちの奥さんが「本日のパフィン・ディッシュ」を食べた。チキンなんかに比べると、けっこう味に野趣とというか、クセがあるということだ。味の感じは雀なんかに似ているのかもしれない。だから料理には濃厚なソースが使われている。「とくにもう一回食べたいとは思わないけどな」とうちの奥さんは言っておりました。この人は食べ物に対する好奇心が人並み以上に強くて、蛇でも蟻でもイグアナでも、いちおうメニューにあればなんでも食べてみるんだけど、ほとんどの場合「もう一回食べたいとは思わないけどな」という。(P.45)
なんだか、我が家の二人のようで異常に親近感が持てた・・。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )