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自助・共助・公助

 菅義偉官房長官が安倍ちゃんの後任になるのは既定路線のようだが、昨日の立候補表明の記者会見で菅官房長官の「国の基本は、『自助、共助、公助』だ。」という発言には考えさせられた。

「自分でできることは自分でやり、地域や自治体が助け合い、政府が責任を持って対応する」と言われれば確かにそうだろうと思わざるをえない。小学校の国語の教科書にもこうした趣旨の文章が載せられていたのを覚えている。でも、それは政府の中枢にある人、就中これから政権を担おうとする者が明言するのには異を唱えたくなる。
 「国民一人一人が自助と呼ばれる努力をし、さらには地域のコミュニティーや地方自治体が困った人に手をさしのべる共助を行い、それでも苦しかったり、困っている場合、政府が責任をもって公助を行う」というのが「自助・共助・公助」という考えの中心なのだろうが、安倍政権では「政府が責任をもって対応する」ということが欠落していた。誰も責任を取らなかったし、安倍ちゃんなど責任は痛感するだけだった。もうメチャクチャ・・。
 もっと具体的に言えば、コロナ対応を見れば納得がいくはずだ。安倍政権はコロナを抑えるため、コロナに苦しむ国民のためにどんな公助をしただろう。思いつくのはアベノマスクと10万円支給・・。菅長官はこの無策な政権の中枢にいた人物だ。無策の責任について、国民に塗炭の苦しみを味あわさせていることについて言及することなく、平気で「自助」などという言葉を持ち出してくるのだから、安倍ちゃん並みの無責任さだ。国が成すべきことは、自助や共助に頼る前に「公助の整備」だろう。安倍政権には「国民のため」という政治理念が欠落していたが、菅長官の「陰気な安倍政権」(毛ば部とる子さんの命名)でも同じような状況は続くのだろう。全くイヤになる。

 解散総選挙になって、自民党の議席がかなり減ったら風穴は空くのかもしれないが、野党が相変わらずの状態では期待するのは無理な気がする・・。
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