議論 de 廃棄物

環境・廃棄物問題の個別課題から問題の深層に至るまで、新進気鋭の廃棄物コンサルタントが解説、持論を展開する。

マニフェストの産業廃棄物の種類のチェック方法

2008年04月08日 06時01分47秒 | 日経エコロジー
 日経エコロジー5月号では、交付等状況報告書を取り上げました。思ったより結構大変な作業になるかもしれないので、早めに作業を始めましょう、といった主旨です。

 その中で、廃棄物の種類に複数チェックが入っている場合の記載方法が、自治体によって違うということも取り上げました。

■これまでの一般的な運用方法
 例えば、委託する産業廃棄物がプラスチック、金属、ガラスで構成されている場合、通常のマニフェストの運用としては、この3つにチェックを入れてきました。つまり、構成要素の主なものにチェックを入れるという方法です。行政でもこれで問題ないという指導が多かったように思いますし、処理業者もそう考えていることがほとんどでした。私も基本そうだとの考えでした。

■通知などを見ると
 ○日経エコロジーで紹介したように、各自治体で出している交付等状況報告書のQ&Aでは、(一般的な)名称を書くという方法が多いようです。例えば東京と大阪のQ&Aについては、こちらを参照してください。

 ○今回出された「産業廃棄物管理票に関する報告書及び電子マニフェストの普及について 環廃産発第061227006号 平成18年12月27日」では、「ただし、電気製品が廃棄物になったもの等、やむを得ず複数の種類の産業廃棄物が混合している場合にあっては、混合廃棄物として取り扱うことも可能であることとする」として、「建設混合廃棄物」や「廃電気機械器具」等が例示されています。

 ○昔からある環境省の通称?マニフェスト通知でも、シュレッダーダストなどの一般名称を書くこととされています。

 ただ、複数にチェックを入れるという方法が全面的に否定されたのかどうかは、なんとも分かりません。

■ということは、、、
 ということで、今年度からその運用(自治体ごとに異なる可能性がありますが)に変更すべきではないかと私は思っています。今月からの分ですよ。今月の分は来年報告しなければなりませんから。

 みなさん、いかがでしょうか。実際にどうされているでしょうか。
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