JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

宮城移動運用報告③

2022-09-15 | 移動運用結果報告
9/10(土) 仙台市内→石巻→女川→江島→女川→石巻
それでは女川の江島に向かいましょう。

江島への船はシーパル女川汽船が運航しており、1日3往復あります。1便目は女川に宿泊しない限り乗れない時間なので2・3便を利用します。まずは仙台8時20分発の仙石東北ラインで石巻に向かいます。9時21分着で、9時33分発の女川行きに接続しています。

「マンガッタンライナー」でした。石巻に縁のある石ノ森章太郎先生の作品がラッピングされたもので、仙石線の電車に加え今年新たに仙石東北ラインの車両にもラッピングされました。今は石巻に行くのは仙石東北ラインが主流ですよね。

9時59分に女川に到着。お昼ご飯を買って港に向かいます。「おんまえや」が営業再開しており、定期船乗り場のすぐ近くなのでお弁当を買いに行ってみましょう。

おんまえや」は女川の地場スーパーで、震災では店が全壊し9名の従業員が亡くなるか行方不明となり、9年かけて再建したお店です。遠洋業業の船に食料品などを納める業務もやっており、女川港や石巻港だけでなく遠い清水港や焼津港にも拠点があるようです。「御前屋」と書いて「おんまえや」と読むらしいので、御前崎のある静岡と何らかの縁があるのでしょうね。

ターミナルの窓口で乗船券を買って「しまなぎ」に乗りましょう。

女川 10:30発→江島 11:00着 江島在島時間5時間25分
江島 16:25発→女川 16:55着 

設営時間を引いても4時間半以上なのでバッテリ運用では厳しいです。そこで通常はQSOの合間に取る食事をリグの電源を切って休憩しながら食べることにしました。完全に電源を切ることでバッテリも休ませることができます。

30分で江島到着です。

設営場所は漁港の防波堤にしました。いい具合に柵があり、塩害で朽ちかけているものの強度に問題がなかったのでこれを利用します。ちなみに外洋に面している側には大きなテトラポットが置かれています。伊豆諸島などでしか見ないような大型で、それだけ波が高いのでしょうね。


11時25分にスタートです。昨日と同じく近場中心ですが、さすがに土曜なので少しは呼ばれます。FT-817の内蔵バッテリも活用します。もちろん標準のバッテリではなく電池ボックスに単3のニッケル水素を入れているので容量はそれなりあります。

先日沖縄のJR6XKQ局が817に入れたリチウムイオンのバッテリが膨れた様子を公開されていましたが、熱がこもりやすい817にはリチウムイオン電池を積むのはリスクがありそうですね。特に夏場は注意が必要です。

12時30分で呼ばれなくなりましたのでここで休憩です。電源を切ってお弁当です。チキンの香草焼き弁当です。海風が涼しいのですが日差しは強く、日焼け止めを塗っていないと確実に日焼けします。

食べ終えてワッチしてみると21MHzで台湾の日本人OPの方が聞こえます。呼んでみたら取ってもらえました。先方も「そんな島があるのですね」と驚いていました。八重山も開いており竹富島の上間OMの声も聞こえていました。

13時10分に再開です。休んでCondxの好転を待ったかいがあり、8や3なども聞こえてきました。時間を追う毎にCondxが上向いてきてFBです。いいペースで呼ばれ続けます。

そもそも女川町自体が珍しい方ですから「女川町ファーストです」との声が結構あります。ましてや旅客船でしか行けない江島であればほとんどQSOのチャンスがないですよね。都心部では張れないフルサイズのダイポールを張ることができますから電波も強くできますし、耳も良くできます。なので離島移動は私にはぴったり合っていたのですが、JIAはなくなっちゃうんですよね・・・


15時を回ってメインバッテリの電圧が下がってきました。ここまで温存してきた4500mAHの補助バッテリに交換します。まだまだ一時間以上は十分乗り切ることができます。

あとは本人の気力と体力だけ。最後30分は追い込みになります。残りの気力と体力を振り絞ってペースを上げます。15時55分で終了です。片付けましょう。

帰りの「しまなぎ」がやってきました。乗り込みましょう。結構揺れましたが追い波なので何とかなりました。

帰りの列車は17時52分発です。しばらく時間があるので女川駅周辺で過ごします。駅前のお店は16時で閉店しており、19時まで営業している「おんまえや」くらいしかありません。明日の朝食を買っておきました。


帰りは松田聖子さんのセカンドアルバム「North Wind」(1980年12月)を聴いてみましょう。この年の4月に「裸足の季節」でデビュー、次の「青い珊瑚礁」が大ヒットし一躍トップアイドルとなった聖子さんは阿久悠・筒美京平・阿木燿子・馬飼野康二といった70年代の作家陣を敢えて起用せず、それ以前のアイドルを一気に時代遅れにしてしまいます。

またオリジナルアルバムにおいてもテーマを持たせ、収録曲のクオリティを上げることで「アルバムが売れるアイドル」になっています。70年代のアイドルは年2枚のオリジナルアルバムを出すことが定番でしたが、その間にリリースされた2枚のシングルのA面とB面を収録し(これで4曲)、あと6曲はシングル化に至らなかったボツ曲などを適当に詰め込んだだけで、中にはB面は海外アーチストのカバーだったとか粗雑な作りになっていました。シングルの4倍の値段だけにコアなファンのコレクターズアイテムにしかならず、「アイドルはシングルが売れれば良い」という考えもあって山口百恵さんでも売れて数万枚だったようです。

「North Wind」の売り上げは26.5万枚だったとされ、いかに破格であったか分かると思います。アルバムを売る戦略はプロデューサーの若松宗雄さんがニューミュージックのやり方を取り入れたとされますが、シングルで言えば100万枚相当の売り上げ額になるので大きかったようです。


背景はここまでにしておき、「North Wind」は後述する1曲を除いて三浦徳子さん・小田裕一郎さんのコンビで、秋から冬の曲でまとめています。

1曲目の「白い恋人」からいきなり伸びやかなボーカルの魅力を見せてくれます。3曲目の「North Wind」がアルバムの鍵になる曲で、叩きつけるようにボーカルで圧倒しています。4曲目の「冬のアルバム」で落ち着かせて5曲目(A面のラスト)に「風は秋色」を持ってきています。「風は秋色」は「青い珊瑚礁」のイメージをほぼ保つ形で秋に持ってきた曲ですが、この曲が勢いを上手くつないだことで、次のシングル「チェリーブラッサム」が際立つようになっています(この辺は次のアルバムで)。

よっこらせとレコードをひっくり返す必要はなくなり、続けて再生される6曲目の「Only My Love」が秀逸です。聖子さんご自身のお気に入り曲の一つだそうですが、デビュー初期の聖子さんだけが持つ圧倒的な伸びのある声には圧倒されます。アイドルの定義が今と当時で違うとはいえ、全盛期のAKBにも乃木坂にもこれだけのボーカルはいなかったですよね。

異質なのが平尾昌晃さんが作曲した8曲目の「Eighteen」です。この曲はNHKの歌番組「レッツゴーヤング」の番組内若手ユニット「サンデーズ」のメンバーであった聖子さんのために司会も務めていた平尾さんが書いた曲です。NHKに配慮したためか「風は秋色」と両A面になっています。聖子さんはサンミュージックへの所属が決まるまで福岡にあった平尾さんのボーカルスクールに通っており、元々縁があったのですが提供曲はこの1曲のみです。

敢えてオールディーズにしているとはいえ、他の9曲とはやはりイメージが違っており、敢えて70年代の作家陣を起用しなかった若松さんの戦略が正しかったことを証明している感じです。良質な曲なのですが、坂本冬美さんで言えば「夜桜お七」に対する「ブッダのように私は死んだ」的存在なんですよね。

「North Wind」は特にA面の押しと引きのバランスが良く、アイドルとしてよくできたアルバムです。秋冬に聴いてみるにはよい1枚だと思います。今は失われた42年前の伸びやかな声がこうして残っていることってすごいですよね。


石巻到着。仙台まで戻ることは可能ですが、ジャニーズの「なにわ男子」のコンサートで宿の値段がつり上がっており、石巻泊としました。のんびり地酒と魚を楽しみたいと思います。

宿近くの「くいしん坊」で。お刺身と日本酒を楽しんだら石巻らしい料理を楽しみます。

石巻おでんです。練り物の産地ですし、ホヤも入ったおでんです。

石巻焼きそばで締めです。


本日は177局でした。ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮城移動運用報告②

2022-09-14 | 移動運用結果報告
9/9(金) 伊丹→仙台空港→塩竃→野々島→塩竃→仙台市内
JAL2201便で仙台に向けて出発です。7時25分発で仙台には8時40分着です。

伊丹から東北方面のJAL便ですと仙台や秋田、青森が比較的安く、時には1万円を切って羽田より安いこともあります。新幹線使って行くより遙かに便利で安いです。一方で山形・花巻・三沢は高く、需要の差が大きいのでしょうね。あと新潟も意外と安いです。


定刻の8時40分に仙台空港到着。仙台空港アクセス線(SAT)に乗りましょう。次は9時8分発です。以前はこの時間帯に快速があったのですが廃止され、快速は申し訳程度の1日1往復のみになりました。快速は仙台まで17分、普通は26分なので段違いなのですが、仙台-名取間の東北線の輸送も担わされて遅くなりました。

仙台駅に到着。次の電車は9時57分発の高城町行きですので、使わない荷物をコインロッカーに預けて仙石線乗り場に向かいましょう。

いつも通り本塩釜で下車しマリンゲートを目指します。10時26分到着です。

11時の出航まで少し時間があるのでまだ風景印をもらえていない塩釜郵便局で風景印をもらいます。

郵便局近くにある「花まる弁当」でお弁当を買ってからマリンゲートに向かい、乗船券を購入。11時の「うらと」に間に合いました。

今日は野々島ですが、1つ先の桂島石浜で下船します。石浜に浦戸郵便局があり、宮城県の離島で唯一の風景印があります。

石浜から野々島までは無料の渡船があります。普段は野々島にいますので電話でお願いすることになります。船は「すずかぜ」で、4.5tのFRP船です。電話したら来てくれました。

野々島の桟橋に到着。いつもの移動地に向かいましょう。

朝方まで雨だったようですが、晴れて日差しがあり暑いです。海風は涼しいもののまだ日差しが強いため汗が出ます。アンテナを展開し12時にスタート。

この時間帯は近場しか飛ばす、宮城県からですと東北一円や北関東あたりになります。それにしても暑いです。

13時を回ると2エリアなども聞こえてきます。平日なのでそれほど稼げませんが楽しめました。

帰りの船は14時23分発です。遅れないように13時55分で終了です。片付け終わると海岸の先に「しおじ」が見えてきました。石浜に寄ってから野々島に到着しますからまだ間に合います。

船内は涼しく、一息つけます。

本塩釜駅から仙台に戻りましょう。その前に塩釜駅前郵便局で風景印をもらいます。塩釜駅前なのですが東北線の塩釜駅ではなく仙石線の本塩釜駅の駅前にあります。


仙台駅近くの宿に入ります。イオンで飲み物などを買い込んでおきましょう。

夕食はやっぱり「源氏」で日本酒です。派手さは全くないお店ですがじっくりお酒に向き合えるのがいいです。「高清水 初しぼり」から「浦霞 生一本」へのリレーが私の好みです。

締めはラーメンの末広本店へ。のれんの下の方に京都の「新福菜館」の名前があります。末広の初代は秋田の人で、新福の味に惚れ込み弟子入りし、のれん分けが許されたそうです。

ラーメンや焼きめしは新福のスタイルですが、味は大分変えている感じです。麺固め・ネギ多めで体が覚えている新福とはかなり違うかなという印象です。もちろん辛味噌もないようです。


本日は52局でした。ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮城移動運用報告①

2022-09-13 | 移動運用結果報告
計画編
この数年宮城県の離島からの移動運用を続けてきました。

宮城県で未訪問のまま残っているのが女川町の江島です。江島は2019年のGWで計画したものの荒天で中止、その後新型コロナウイルスの影響で行けないままとなっていました。

今年の秋は制限がかかっておらず、かつJIA最後の秋なのでこのタイミングで行ってみることにしました。架橋離島である東松島市の宮戸島に行く気はないので(必要な人はモービル局にお願いして下さい)江島に行くと全島回ったことになります。


江島はJR女川駅近くにある女川港からシーパル女川汽船の定期船が1日3本あります。女川港を出て江島・出島を回って女川港に帰ってくる航路です。

女川原子力発電所に面した島で人口は40人弱。平地がほとんどなく鯖やホヤの漁が主産業です。こちらも仙台藩の流刑地でしたが網地島と違って重罪人が送られたそうです。港湾整備も出島に比べると遅く過酷な環境の島でした。移動運用の実績は僅かしかなく6年ぶりになります。女川は宿泊できるところが少ないので石巻を前線基地にしてみます。

また初日は塩竈市の浦戸諸島から野々島を、最終日は桂島を回ります。これらを考え合わせて以下の通り予定を組みました。

9/9(金) 伊丹→仙台空港→塩竃→野々島→塩竃→仙台市内
10(土) 仙台市内→石巻→女川→江島→女川→石巻
11(日) 石巻→塩竃→桂島→塩竃→仙台市内→仙台空港→伊丹

バンドは7MHzのみです。Condxの良くない日が続きどれだけQSOできるか分かりませんが頑張ってみたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【予告】9/23~25 佐賀県唐津市[神集島]ほか移動

2022-09-12 | 移動運用予定
またまた福岡に移動運用に行ってきますのでご案内させて頂きます。
この日程は現時点での予告であり変更される場合があります。出発前に改めて最終のご案内をさせていただきます。


(1)福岡市西区[玄界島]移動(AJA:400105 JIA:40-104)
 日時:9/23(金)12:15頃~14:00頃
 場所:玄界島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(2)佐賀県唐津市[神集島]移動(JCC:4102 JIA:41-101)
 日時:9/24(土)10:45頃~13:00頃
 場所:神集島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(3)北九州市小倉北区[馬島]移動(AJA:402104 JIA:40-102)
 日時:9/25(日)10:15~13:00頃
 場所:馬島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)


[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。
 すべて担ぎ上げで電鍵を持って行けないためCWの運用はありません。

・雨天や船が欠航の場合等は中止もしくは一部時間帯やバンドの運用を
 取りやめることがあります。
 各航路の就航状況は「九州のりものinfo」で確認できます。

・現地からのご連絡はTwitterで行います。Twitterは[@JF4CAD4]です。
 2016年12月よりIDを変更しておりますのでご注意ください。

・もしご連絡/ご要望等ございましたらこの記事の「コメント」でお願いします。
 ↓にある「コメント」をクリックして頂きますと書き込めるようになります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

仙台から帰ってきました

2022-09-11 | シャック便り
先ほど仙台から帰ってきました。

お天気は幸い良かったものの日差しが強くて暑かったです。大阪的な湿り気のある暑さではなくからっとした秋の暑さでした。レポートは告知を挟んで順次アップします。

画像は女川町の江島の風景です。平地のない江島は斜面の緩やかな場所に人家があります。このため東日本大震災の大津波でも犠牲者は出なかったのですが、ライフラインに壊滅的な打撃を受け、8ヶ月近く避難を余儀なくされたそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/9~11 宮城県塩竃市[野々島]・女川町[江島]ほか移動

2022-09-07 | 移動運用予定
以下の日程で宮城県の離島から移動運用を行いますのでご案内します。
以下にて最終のご案内とさせて頂きますが、お天気が不安定です。今のところ金曜は雨のため中止となる可能性があります。その他の日も雨になれば中止しますので最新の情報はtwitterでご確認ください。


(1)塩竃市[野々島]移動(JCC:0603 JIA:06-105)
 日時:9/10(金)12:00頃~14:00頃
 場所:野々島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)    

(2)牡鹿郡女川町[江島]移動(JCG:06002 JIA:06-108)
 日時:9/11(土)11:30頃~16:00頃
 場所:江島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)

(3)塩竃市[桂島]移動(JCC:0603 JIA:06-103)
 日時:9/12(日)10:15頃~11:00頃
 場所:桂島からQRVの予定です。
 バンド:7MHz帯(SSB)    


[※お願い事項]
・移動運用の詳細についてはこちら、QSLについてはこちらをご覧下さい。

・荒天および船が欠航の場合は中止もしくは一部時間帯の運用を取りやめます。

・現地からのご連絡はTwitterで行います。Twitterは[@JF4CAD4]です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移動耳より情報

2022-09-06 | シャック便り
[フットバスも9/1から値上げ]
高松-神戸・大阪間の高速バスを運行しているフットバスが9/1より運賃を値上げしました。JRバスなどの値上げに同調するものです。

値上げ幅はJRバスなどとほぼ同じですが、ジャンボフェリーとの共通利用券や瀬戸内クルーズ&バスセット券なども値上げされます。また共通利用券は3枚綴りが廃止され4枚のみとなります。8/31までに購入したセット券や回数券は9/1以降も有効期限まで利用できるとのことです。


[本島汽船の新しい旅客船の船名が決定]
香川県の丸亀-牛島-本島で定期船を運航している本島汽船の「ブルーオーシャン2」の後継となる新しい旅客船の船名を公募していましたが、「にじまる」に決定したそうです。

「にじまる」は瀬戸内クラフトで建造中とのことです。


[四国汽船が船員不足で減便]
直島への定期船を運航している四国汽船が船員不足を理由に9/5より減便しました。減便されるのは主に小型の旅客船で、フェリーは一部ダイヤが修正されるにとどまります。

四国汽船は新しい「せと」を新造するなど勢いがありますが、船員が集まらず人繰りが厳しくなっています。地上職員も不足気味で「急募」が何件か出ていますが正社員で14~16万円の月給と安く、待遇面の問題もありそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

兵庫県姫路市(JCC 2702)移動運用報告

2022-09-04 | 移動運用結果報告
9/3(土)に兵庫県姫路市(JCC 2702)家島に移動運用に行ってきましたのでご報告します。

ついにJIAアワードの終了まで3ヶ月を切りました。今のところ引き継ぐ動きはなく、この秋は最後の離島回りになりそうです。暑さもだいぶ和らいできたこともあり、機材の状態確認も兼ねて移動に出かけることとしました。

場所は姫路市の家島にします。家島は播磨灘に浮かぶ家島群島の主島で人口は2,400人ほどです。家島群島は石材や土砂の採掘業に加え、漁業や海運業が盛んです。内航のガット船(土砂運搬船)の船主は家島であることが多いです。2006年までは飾磨郡家島町でしたが、姫路市と合併しています。

本土(姫路市の飾磨)に頼らず自主独立の気風が強く、同じく内航貨物船の船主が多い日生の連中からも「家島の連中は荒い」と言われるほどで(そもそも岡山では日生の人は口が荒いこととされる)、漁民と釣り人が大げんかしたとか様々な話を聞きます。このため家島に行くのは控えてきましたがJIAの最後なので行ってみることにしました。


家島へは飾磨の姫路港から定期船があります。現在は「高速いえしま」と「高福ライナー」の2社が16往復を運航しています。ただし両社とも旅客船だけで車は小型フェリーをチャーターしないと利用できません。このため移動運用は少ないようです。私は旅客船でも運べる機材にしていますから全く問題ありません。クラスタを検索しても家島からのQRVが久しく記録されていないので行ってみましょう。

いつも通り始発の新快速で姫路を目指します。姫路駅からは小豆島行きと同じく神姫バスの姫路港バス停下車となります。

バスに乗る前に神姫バスの案内所へ。ここで「しま遊びきっぷ」という姫路港までの神姫バス(往復)と家島までの往復乗船券をセットにして売っています。料金は2,000円で、船の往復だけで通常2,000円なのでバス代が丸々節約できる有り難い切符です。

バスに乗り姫路港到着です。「高速いえしま」と「高福ライナー」は共同運航ではなく、八重山の安栄観光と八重山観光フェリーの関係と同じで競合運航です。このため乗船券はそれぞれの会社のものしか使えませんが、「しま遊びきっぷ」はどちらの会社の便でも利用できます。この点でもこの切符は便利です。

次の便は10時発の「高福ライナー」です。乗り場に向かいましょう。

家島行きは1997年までは家島汽船が単独で運航してきました。しかしながら赤字を理由に1日5往復しかなく、最終も早かったことから使い勝手が悪かったようです。何度陳情しても改善されず、業を煮やした家島の住民は1997年に不定期航路の自主運航という形で高速船を導入し、家島汽船を圧倒します。その勢いのなかで2001年に新規参入したのが高福ライナーだったようです。

便数が増えて乗客は大きく増加したものの、さすがに3社が並び立つだけの人口はおらず、2005年に家島汽船が経営破綻し2社となっています。この流れの中で旅客船の高速化が図られ、現在に続いています。

#なんか「安栄観光」「八重山観光フェリー」「石垣島ドリーム観光」の3社が競合した頃を思い出しますねhi

船の名前も「高福ライナー」です。2006年に家島群島の坊勢島にあるアルシップで建造された19t・航海速力25ノットの船です。後部デッキが開放されてなく客室になってはいますが、それこそ八重山の高速船によく似た形です。どうやら会社発足時に八重山向けの高速船を多く建造してきた興和クラフトの中古船を導入したため、似たような船を入れたみたいです。乗客10人で出航です。

家島行きは姫路を出航後家島の真浦港経由で宮港に向かいます。真浦港と宮港は直線だと600mほどでお互い見えるほどの距離なんですが、大きく入り組んだ入江のために陸地伝いだと3倍の距離があり、2つの港に寄港する形を取っています。

こちらが真浦港。表玄関にあたり、細長いビルが狭い土地に並んでいるのが特徴です。

宮港に到着。こちらは真浦に比べると寂しい感じがします。宮港から少し歩くと清水公園の入口があります。

清水公園は高台にあります。家島は海岸沿いの狭い平地に家や造船所などがびっしり並んでおり、公園は高台に作るしかなかったみたいです。当然誰も来ないので移動運用には最適と言えます。その代わり日差しはまだ強くて暑いのでTシャツ1枚でも汗が噴き出ます。

木陰に機材を置き、アンテナを設営します。11時過ぎにスタートです。

近距離の2~6エリア中心で開いています。夏はハイバンドに専念していたため「久しぶりですね」と言われる方も多いです。

12時を回るとバンド内が静かになります。あぁこれ飛んでないよなという感じがします。ただ近場は何とか開いているので、20分誰からも呼ばれないといったことはないです。QRMがないので快適ですが飛ばないのは困りますね。

13時を過ぎるとようやくCondxが回復してきました。1エリアや7エリアあたりも聞こえてくるようになりました。やっぱり正午を挟む2時間は飛びが良くない感じですね。


帰りの船は宮港14時20分発です。13時40分で切り上げましょう。

帰りは高速いえしまの「高速いえしま」です。これまた社名と船名が同じです。2006年に三保造船所で建造された146t・航海速力22ノットの双胴旅客船です。形を見たらすぐ「三保の船」と分かります。2社で最大の船で、お客の多い時間帯に航路に入るようです。

でもってこの船。

塗り替えられてはいますが沖縄の粟国村営フェリーだった「フェリー粟国」です。神戸の和幸船舶に引き取られ、ここにいたみたいです。佐渡に行って不定期貨物船となっていたはずですが。

姫路港に到着。姫路駅行きの神姫バスが待っていますので急ぎ乗りましょう。

締めは姫路名物たこ焼きです。


本日は85局でした。ありがとうございました。機材に問題はなく、次の週の宮城県移動は問題なくできそうです。あと3ヶ月頑張ってみます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JIAアワード終了に伴い特別対応を行います

2022-09-03 | QSLインフォ
既にご紹介の通り、JARLつしまクラブのJIAアワードが今年末までのQSOで終了します。詳細はこちら。現在のところ後を引き継ぐ動きがなく、このまま終了となる公算が大きくなっています。このため年内は離島移動を頑張ってみます。

QSLカードの取得が必要なJIAアワードの終了に対応し、以下の通り特別に対応いたしますのでよろしくお願いします。

・QSLビューローではQSLの取得に時間がかかることから、SASEでの発行も承ります。
・費用がかかりますので、何件かまとめてお送りいただいても構いません。
・SASEご希望の方は必ず事前にメールをお願いします。
 メールは「(当方のコールサイン)@jarl.com」です。折り返し送り先等をご案内します。
・古いコールブックの住所に勝手に送られたSASEは一切返信を保証できません。
・お申し込み時点で既にビューロー発送済みのQSLにつきましては対象外です。
・この特別対応は2022年9月~2023年1月末までです。

もちろんのことですが、ビューローへの発送は通常通り行います。

よろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9/3 兵庫県姫路市[家島]移動

2022-09-02 | 移動運用予定
以下の日程で兵庫県姫路市のの家島(JCC:2702 JIA:27-102)に移動します。


日時:9/3(土) 11時頃~14時頃まで

場所:家島からQRVの予定です。

バンド:7MHz帯(SSB)

天候が不安定なため明朝の予報で移動運用が難しい場合は9/4(日)に順延します。
決行判断は当日Twitterでお知らせします。よろしくお願いします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする