JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

JARDが「保証認定」と「スプリアス保証認定」を統合

2017-11-30 | JF4CAD技研
JARDが現在行っている「保証認定」と「スプリアス保証認定」が2018年1月より統合されることになりました。JARDの資料はこちら

今年12月をもって新スプリアス規格に適合していないリグに対する免許が下りなくなったためで、今後「保証認定」を受ける必要のある「技適機以外の送信機」は「スプリアス保証認定」が不可欠となります。このための統合だろうと思われます。

#新規に免許が下りないものの既に免許(再免許含む)されたリグについては5年後の2022年11月末までは引き続き使用可能です。その後は2007年12月以降に製造された技適機もしくはスプリアス保証認定を受けたリグのみが使用可能となります。


[新スプリアス規格について]
電波を使用する機器のの増加に伴い他の機器を妨害するスプリアス(不要輻射)の輻射レベルを下げるよう国際的に要求が強まっており、
2007年12月に電波法に定めるスプリアス規格が改正されました(新スプリアス規格)。

これに伴い、既に免許を受けている無線機(旧スプリアス規格の無線設備:具体的には2007年11月以前に製造された無線機)の使用期限は5年後の2022年11月30日までとなりました。それまでの間旧スプリアス規格の無線設備の再免許を受けることはできますが、これらの機器は原則2022年12月以降使用できないことになります。

新スプリアス規格の詳細、必要な対応についてはJARDが非常に分かりやすい資料を作っています(pdf)。対応がまだの方はダウンロードしてぜひ一度読んでみてください。


[統合されたらどうなるの?]
・無線局の開設並びに無線設備の取替え、増設及び変更に係る手続きを行う際の保証(基本保証)の審査において、申請に係るすべての無線 設備が新スプリア規格に適合していることの確認を行うよう審査内容が変更されます。

・保証料が変更されます。基本保証料が4,000円、2台目以降は1台ごと1,000円となります。

従ってスプリアス確認保証のみを受けたい場合も上記の料金となり、現在の基本2,500円、2台目以降1,000円からは値上げとなります。ただし来年3月末までは従来通りの料金ですのでまだの方は急いで申請しましょう。


[自作機について]
自作機については一定の配慮が行われることになりました。「新スプリアス規格に適合している」という文面を申請書に記すことでよいそうです。ただし場合によっては資料の提出が求められるとのことです。恐らくQRP機などスプリアスの影響が少ないケースでは資料提出は省略もしくは簡略化されるものと推定されます。


私は既報の通り10月にスプリアス保証認定を済ませており、新スプリアス規格対応済みです。まだの方は値上げ前に済ませることをオススメします。


そういえばもう一つの保証認定を行う機関であるTSSはスプリアス保証認定などについて今後の方針を一切明らかにしていません。保証認定から撤退するつもりなのでしょうか?
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