JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

新島・式根島移動運用報告③

2015-05-12 | 移動運用結果報告
5/4(月)さるびあ丸→新島→式根島→竹芝→都内
利島就航なので穏やかでよく寝ることができました。

寝ていたら大島接近の放送で起こされました。さるびあ丸の船内放送は少し変更されており音量を下げたり、不要な放送をカットするようになりました。

大島の岡田港に到着。デッキに上がってみると床や手すりが少し湿っており弱い雨が降ったのでしょう。曇っているものの雨が降る感じはありません。


大島を過ぎましたのでデッキに上がって朝食にします。島々と海を眺めながらパンを食べるのはいい気分ですね。

利島が近づいてきました。あれれ、防波堤に「ようこそ利島へ」とあります。しかもイルカブームが続いているのか50人くらいのお客さんが下船しています。島の人口の15%ですよねHi

「どうした利島?」と言いたくなるくらい変わってきました。私が初めて利島に行ったときは「何でこんな島に来たの?」と言われましたが、今やGWや夏場は宿の確保に苦労する島になりました。

先月も他局の移動運用があるなど利島の移動運用が増えていますので行きたいけどしばらくはチャンスがないかなぁと思っています。


利島を過ぎましたので下船の準備をしておきましょう。

ほぼ定刻で新島の黒根港に到着。新島での下船客はサーフィンやキャンプ目的が多く、欧米系の外国人も増えていますが爆買いの中国・台湾勢は来ないようです。都内では爆買いの影響が出ていて特定の医薬品や日用品などが棚からごっそり消えていることが珍しくなくなりました。

#新島名物くさやの爆買いは・・・しないでしょうねHi

今回は宿泊しないので自分の足で移動地に向かいます。

場所は本村の集落とは反対方向です。こっちは人通りが少ないので有り難いです。


こちらは無人島の鳥島。新島で採掘される抗火石の積み出しのため索道などの設備が設置されていたため人工の石垣が見えています。現在抗火石の積み出しは黒根に移っています。

今日は潮が引いており徒歩で渡れるので鳥島からのQRVも可能ですが無人島には手を出さないことにしていますので行かないこととします。

移動運用に責任が持てないから」というのが私が無人島でQRVしない理由です。JDIA目当てで移動する局もいるんですが、ほとんどの局が1回その島に行くだけで再訪しないんですよね。たまたまその日用事があってシャックにいなかった、Condxが悪くて聞こえなかった、といった局は必ずいます。なのに次回のチャンスがない現状はどうなのかな、と思っています。

誰もQRVしたことのない無人島からのFirst Oneは呼ばれるから楽しいかも知れません。でもホントに大切なのは再訪してニーズを満たすことではないかと思っています。私があれだけ何度も出かけた日生諸島でも大詰めになってもまだ「ファーストです」という方がいました。

もちろん無人島の再訪が難しいのは分かっていますから今後の再訪に責任が持てない移動運用はやらないことにしています。鹿児島の新島みたいに情勢が変わって今後行けない場合は「今回で最後」と告知して出かけているのもこれが理由です。


長くなりましたが7MHzのダイポールを上げます。早い時間なので6エリアなども狙えそうです。8時20分にスタートです。

ビームが西日本に向いているため北日本は今ひとつですが西日本、特に3・4・5エリアは強力に入感しています。3エリアの方が1エリアより強いです。呼んでいただいた局からも「非常に強力ですよ」とのこと。ビームの合ったフルサイズダイポールがいかに強力かってことでしょうね。スタート20分で20局なのでスタートからいいペースです。

途中で雲が切れて晴れてきました。空気のきれいな新島の日差しは強烈です。

1エリアの局は50MHzでもQSOいただいた方が多いため「新島の50MHzは何とかなりませんか」とのリクエストも頂きます。富士見峠展望台は西には強いものの首都圏に飛ばないためダメですし、最近整備されて柵が設置された向山展望台も富士見峠のある宮塚山が邪魔して首都圏には飛ばないでしょう。どうすればいいか頭を抱えています。


9時30分を回っても絶好調で7MHzだけで100局突破です。しかしながらそろそろ18MHzが気になる時間帯になってきました。合間に聞いてみるとS9で6エリアが聞こえています。7MHzが途切れたタイミングで終了させ10時でQSYしました。

18MHzのアンテナを立て再スタートです。6エリアが開いており、いつも九州でお世話になっている局とQSOできました。次第にCondxが変化し、北部九州はQSBを伴うようになりましたが、南九州や沖縄はSが強かったです。


呼ばれなくなったので10時30分で切り上げ、近くにある村営のまました温泉で休憩します。

300円で入れます。フロントで聞いたら「にしき」の乗り場まで徒歩で20分見た方がいい、とのこと。逆算して温泉に入る慌ただしいことになりました。温度調整のため加水しているものの掛け流しの温泉です。式根島と神津島を見ながら入浴できます。


黒根港に戻り11時30分発の村営連絡船「にしき」に乗りましょう。

「にしき」の乗り場は東海汽船の乗り場とは異なり、このオブジェが目印です。

切符売り場もこのプレハブ小屋です。

1日3往復で所要10分とのこと。係員にお金を払ったらレシートみたいなぺラペラの乗船券をくれました。

「にしき」が式根島から到着。2009年にIHIマリンユナイテッド(現在のジャパンマリンユナイテッド)で建造された69tの船です。航海速力は26ノット、さるびあ丸を追い抜くことができる足の早さが自慢です。高松-小豆島間の特急スーパーマリンと同系列の主機関で速力もほぼ同じです。短距離ですから23ノットくらいでもいいとは思うんですが。普段は式根島におり、新島で乗下船を済ませたら式根島に戻る運用です。GWなので乗船客は多かったです。

えーっと、船の前面のマークは新宿区の区章に似ていますがもちろん新島村章です。どっちも漢字の「新」を図案化したから似ているのでしょうね。

伊豆諸島では大島-利島、三宅島-御蔵島、八丈島-青ヶ島でも村営船が運航されていましたがいずれも東海汽船に移管され、唯一残ったのが新島-式根島の村営船という次第です。式根島には高校がなく都立新島高校へ船で通学するしかないためダイヤを村で決められる村営船が必要なのでしょう。新島への通学を意識したダイヤになっています。


船に乗りましょう。あ、新島からは7MHzで123局、18MHzで12局の計135局でした。続きます。
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