5/27(日) 那覇→北大東→南大東
[ここまでの経緯]
南大東島に向かうべく午前便に乗ったものの、飛行機が視界不良で着陸できず那覇に強制送還されるという思ってもみない結果となりました。なんとか午後便に振替が成功したものの、この便も天候調査中で飛ぶかどうかも分からず既に所定の出発時刻を過ぎてしまいました。
ダメだろうと思った14:50の再調査の結果、「引き返すかも知れないけどひとまず飛ばす」という結論になり、15:15の出発が決定しました。南北大東島空港では18時までしか発着ができないため、この時間でアウトだと恐らく欠航だったでしょうね。飛行機に乗ることを宿に連絡しておきました。
再度乗り込んだ飛行機はDHC-8-100。朝の飛行機より小型です。乗客は28名。39席(燃料の関係で満席にはしないらしいです)の飛行機ですからほぼ埋まった感じです。どうなるか判らないけど北大東目指して離陸です。
この午後便は日本では珍しい三角運行便でして、曜日によって
①那覇→北大東→南大東→那覇
②那覇→南大東→北大東→那覇
のどちらかのルートで飛びます。北大東は小さい島なので単純往復では採算が取れないのでしょうか[1]。本日は日曜日なので①のルートだそうです。
離陸後約30分で機長から「北大東空港の天候が回復し、着陸できるとの連絡が入りました」とのアナウンスがあり、北大東への着陸が決まりました。下界の雲も午前中とは違ってまばらで、結構海面が見えています。ようやく赤茶色の陸地が見えてきました。島の東端にある北大東空港に着陸です。
やることはないので売店(商売っ気のない売店)を覗いてみると「ジャガイモクッキー」を売っています。北大東ではジャガイモが有名なのでしょうか。せっかくなので話の種に購入。
小休止ののち、南大東に向け出発。「飛行時間は7分です」とのアナウンスがあります。最前列の集団お見合い席にいる飛行機マニアがはしゃいでいるようです。世界一短い航空路線とも言われますから、マニア垂涎の路線なのでしょうね。DXerにとってのブーベですかね(笑)
離陸後律儀にタイヤを格納し、ものの3分程度でまたタイヤを出して無事南大東着陸。やりました。
18時を少し回ったところなので19時過ぎまでは明るいはず、ということで送迎の車からみつけた瓢箪池の畔にある無人の公園に7/21MHzのツエップ(ZA-721H)を持って歩いて行きました。徒歩約5分です。場所はこちら。
そこそこ反応があって呼ばれます。
本土からは1,000km以上も離れてるんですね~ でも5Wで届いています。ツエップやダイポールはブロードな8の字特性ですので通常はビーム方向を気にしませんが、5Wでしかも1,000kmなのでビームをしっかりあわせた方がいいみたいですね。
サガ電子のツエップは値段が高いものの、給電点が端に来るのでダイポールより設置の自由度が高いです。比較的簡単な調整でSWRが下げられますし、釣竿アンテナみたいにアースを気にする必要もないので便利かも知れません。高出力(Max600W)向けの重い製品しかなくQRP向けの軽量な製品が欲しいです。そうすりゃ安くできると思いますし。
CQを出していたら急に日が落ちてゆき暗くなってきました。よくよく考えたら南大東は那覇より400kmも東にあり、那覇より早く日が暮れるんでした。あらら。あわてて撤収となりました。ホテルの帰りに店で酒(チューハイ売ってました!!)買って宿に引き上げました。
無理と思われた今日の運用がわずかなりともできました。本日は21MHzで4局とQSOできました。ありがとうございました。
[1]私が乗った2007年5月分のRAC月報によると、当月の那覇-南大東の乗客が1,998名、那覇-北大東が814名、南大東-北大東が795名とのことです。三角運航のためこのうち北大東発着の方が何名だったかははっきりしませんが、やはり北大東単独での運航は難しそうですね(既に廃止の決まっている石垣-波照間間の395名に次ぐ少なさと思われます)。