JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

式根島移動メモ

2007-10-01 | インポート

式根島の移動メモを作っておきました。



[新島村]
式根島は東京都新島村に所属します。村の人口は3000人ほどだそうです。JCGでは10004になります。10004については俗に「大島支庁」と呼ばれていますが、「大島支庁」とは東京都総務局の出先事務所の名前であり、例えば「東京都大島支庁新島村」という地名はありません。新島村の公式Webサイトが役場の所在地を「東京都新島村本村1丁目1番1号」としている通り伊豆諸島の各町村(および小笠原村)には所属する郡はなく、「東京都」に直接町村名が続きます。



「東京都大島支庁新島村」という言い方は「兵庫県阪神北県民局猪名川町」と言っているのと同じ状態ですので、郵便の宛先等では使わない方がいいと思います。アマチュア無線で使うかどうかは「QRAというQ符号をオペレータの名前の意味で使う/使わない」と似てるかも知れません。私は正式な住所にならって「東京都新島村」と呼ぶようにしています。


 


 


[式根島]


話が脱線しましたが、式根島は本島である新島から数km離れた島です。人口は600人ほどです。標高の高い火山を擁することの多い伊豆諸島の島では珍しい平坦な島で、最高所でも100mほどしかありません。口伝では江戸期の大津波で新島と分断されてしまったとされますが、これは事実ではないようです。地質学的には新島よりも古いものの、水で苦労したのか無人島だった時代があるなど人が住んだ歴史は断続的にしかないそうです。明治初期に定住が始まり、この時期を開島としているそうです。電気と水道は新島から海底管で送っているようです。


 


現在新島には7MHzを中心にアクティブにQRVされている方がおられますが、式根島はアクティブな固定局がいない模様です。移動頼みになりますが、クラスタを参照すると年に数回程度移動局がQRVしているようです。


 



[島内での運用]
比較的平坦な島で、HFでは浜辺など運用できそうな場所が随所にありますが、V/UHFでは標高が稼げず見通し距離の確保が難しい島です。東~南側(新島・神津島方面)に開けている場所が多い一方、北に開けているのは今回移動した標高99mの神引山くらいではないかと思われます。



神引展望台の近くまで車道が通じています。観光客が必ずと言っていいほど訪れますので、アンテナにはステーを取るなど安全対策はしっかりとしましょう。天気がいいと神引山から富士山が見えるようです。また、伊豆半島の南端石廊崎より南にありますので、西方面は紀伊半島まで海が続きます。東京方面には伊豆大島の三原山や利島(宮塚山)が邪魔しますが山岳回折で使える可能性もあります。東京までは約160kmですから簡単なアンテナで飛ばすことのできる距離の限界に近いです。


 


ちなみにお隣の新島にはロランC(GPS普及前に主流だった船舶用の位置特定システム)の本局があります。1.6MW(kWの1000倍!!)というとてつもない出力ですが、長波なのでHFでも特に影響はないみたいです。


 


なお、式根島では指定場所以外でのキャンプは禁止です。神引山は指定外ですので、キャンプやたき火等はしないでください。


 



[島へのアクセス]
野伏港へ東海汽船の大型客船またはジェット船が就航しています。季節によりダイヤが変更されますので確認が必要です。また、下田からの神新汽船も利用できます。下田から神津島・新島・利島などを回る航路で曜日によって寄港する順番が異なります(水曜運休)。神新汽船の寄港は一日1回のみ、小型船のため海況によってはハードに揺れる短所があります。神新汽船のダイヤや運行状況は東海汽船のサイトにあります。


 


なお伊豆諸島航路にはフェリーは一切ありません。(貨物扱いにすれば別ですが)愛車で島に行くことはできませんのでご注意ください。重い荷物は郵便局から別送するか、事前に東海汽船貨物課に相談した方がいいと思います。


 


その他式根島~新島間には村営船「にしき」もあります。「にしき」と調布~新島空港の新中央航空を組み合わせることもできそうです。ただし新中央航空は積める荷物の制限が5kg以内と厳しいので利用の場合は機材を別便で送った方が無難です。


 


式根島の野伏港は入江になっており、比較的欠航が少ないようです。しかし、海況によっては繰り上げ出航(本来のダイヤより前倒しで運航)や下り便対応(東京行きの乗客を東京発の下り便に乗船させること。終着または途中の港からどこにも寄港せず東京に引き返す)といった対応が取られますので情報収集は怠らない方がいいです。当日の運航は現地宿泊先又は野伏港の東海汽船に確認してください。


 



[島内でのアクセス]
レンタカー、レンタルバイク、レンタサイクルがあります。小さな島ですので、荷物が多くないなら徒歩でも十分回れます。


 



[宿泊施設]
民宿、ロッジなど。詳しくは観光協会に問い合わせてください。島内では温泉が何カ所かあります(しかも無料温泉もあり!!)ので温泉巡りもいいと思います。


 



[島内の店]
港からの通りを中心に結構な数の商店が集まっています。小規模なスーパーなどがあり、弁当も売っていますから食料や飲料水など一般的な生活物資の調達に困ることはないと思います(特殊品は東京から持参のこと)。この島の規模では珍しいですが居酒屋やイタリアンの店など食事どころも揃っています。上記観光協会のサイトで商店が紹介されています。


 



[おみやげ]
式根島産のお土産は少なく、牛乳せんべいや漁協が養殖しているシマアジを分けてもらうなどしかないそうです。お隣の新島で作った商品は多いです。島内の商店で手に入ります。港の待合所には売店がありませんので注意してください。



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