京都コンテストの移動報告の結びで各支部のコンテストの現状について参加局が減っているので見直しの時期に来ているのではないかと触れたところ、Twitterも含め同じ意見という方が多かったです。
JARLの各都道府県支部が主催するコンテストのルールを見比べてみますと、
・県内局は全ての局、県外局は主催県の局が交信対象
・県内局のマルチは当該県の市郡区+都道府県支庁、県外局のマルチは主催県の市郡区
・ナンバーはRS+県内局は市郡区コード、県外局は都道府県支庁コード
というパターンが非常に多いことが分かります。
これはJARL本部が作ったコンテストのひな形をベースにしているからだと言われています。比較的シンプルなルールですが、
・県内局が少ないとQSOもマルチも伸びず低スコアの争いとなってしまう
・開催される季節によっては参加者の部門が極端に偏ってしまう
という短所も持ち合わせています。
そのため参加者が7MHzだけに集中してしまう「7MHzコンテスト」と化しているケースも少なくありません。7MHzはバンド拡張がされたものの、休日を中心に各アワード対応の移動局がコンテスト周波数にも乱立し、いったい何なのか収拾がつかない状態になっている日もあります。
逆に不人気の28MHzや1200MHz以上はもちろん、V/U全体で参加局が少ない状態のコンテストも多いです。なのに大半のコンテストはテコ入れも廃止もされず放置されたままなのが現状です。
アマチュア局が減っていることに加え、年齢が上がり移動運用が難しくなった方が増えていることが大きな原因と思われ、現在のルールでやるなら支部単位ではなくエリア単位でまとめてゆかないとQSO相手が少ない状態は解決しがたいように思います。あるいは一部支部がやっているようにJARLのメジャーコンテストに併設する形もあるだろうと思います。
JARLが主催コンテストの見直しを進めているように支部もコンテストの見直しを進めるべきタイミングに来ているのかなぁと感じています。