JF4CADの運用日誌2.5

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コメットが三脚カメラ用アルミマストを新発売

2019-12-21 | シャック便り
コメットが三脚カメラ用アルミマスト「CP-035」を発売しました。現時点公式サイトに製品情報がないためCQオームさんのサイトはこちら

CP-035はカメラ用の三脚にあるカメラ取り付けねじに合うようねじが切ってあるアルミマストで、パイプ径は28mm、全長は350mmです。例えば50MHz用のHB9CVでしたらこのマストにクロスマウントを固定できます。

合わせて発売されたマルチユース基台「CST-20」を併用することでモービルホイップを手軽に設置できます。


カメラ用三脚は脚が伸縮し収納時はコンパクトになるため便利そうな感じですが、個人的には以下の点が引っかかります。

(1)トップヘビーになりやすく使用できるアンテナは制約が大きい
三脚は元々カメラを据え付ける目的で作られており、大きなアンテナを据え付けるために設計されたものではありません。大きなアンテナを据え付けると重心が上がってしまい、少しの風でも倒壊してしまう危険性が出てきます。三脚の足下を固定することで少しは耐えられるでしょうが限界はあり、50MHzならHB9CV、144/430MHzなら全長1.5m前後のモービルホイップが限界かと思います。

(2)アンテナはコンパクトにできにくい
三脚は脚を畳めてコンパクトになりますが、アンテナは意外とコンパクトになりません。先に挙げた50MHz用のHB9CVもエレメントをバラしても1mくらいにしかなりません。144/430MHzのモービルホイップも長いものでは途中で分解しても1mを超えてしまいます。第一電波のロッドアンテナRH-770ですと縮めたら22.3cm(伸ばしたら93cm)になり便利ですがゲインは144MHzで3dB、430MHzで5.5dBしかありません。このゲインで満足できるかです。

(3)地上高が稼げない
一般的に販売されている三脚では人の身長を超えることはできません。特にV/Uは地上高(標高ではない)が飛びを左右するため正直言って不十分な地上高しか稼げません。


移動運用向けに開発された伸縮ポールですと標準でも4.5mの地上高が稼げますし、50MHzのHB9CVや144/430MHz用のSG-7900や24KGといった大型モービルホイップも安全に上げることができます。低山の山岳移動では伸縮ポールの方が飛びの面・安全面の双方で有利だと思います。個人的には伸縮ポールをオススメします。

一方で高山ですと三脚+RH-770の組み合わせは荷物をコンパクトにできますから有利になってきます。どういうシチュエーションで使用するか考えた上で選択するといいと思います。
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